暑さに弱い猫のために！夏を快適に過ごすおすすめの暑さ対策グッズ7選

「猫の暑さを防止するにはどうしたらいいですか？」
「クーラーをつけているのに、心配になる」

そんなふうに、夏になると猫の体調に不安を感じる飼い主は少なくありません。猫は涼しい場所を探して過ごす習性がありますが、もともと体温調整が得意ではなく、暑さに弱い動物です。とくに室内飼いの猫は逃げ場が限られているため、適切な暑さ対策をしてあげることが重要です。

この記事では、夏を快適に乗り切るための暑さ対策グッズを紹介しながら、猫の熱中症予防や注意点についても詳しく解説します。この記事を参考にこれから夏を猫と一緒に乗り切りましょう！

※2025年6月23日時点の情報です。

暑さに弱い猫の種類と夏に起こりやすいリスクとは？

夏になると、猫が涼しい場所を求めて動かなくなったり、呼吸が荒くなったりすることがあります。実は、猫はもともと暑さに強い動物ではありません。汗腺が足裏にしかないため、体にこもった熱を効率的に逃がすことができず、体温調整が苦手です。

ここからは、特に暑さに注意が必要な猫のタイプと、夏場に猫が抱えやすいリスクについて解説します。

暑さに弱い猫のタイプとは？

特に注意が必要なのは、高齢猫・短頭種・長毛種・子猫です。

• 短頭種（ペルシャ、エキゾチックショートヘアなど）は鼻腔が狭く、呼吸による熱の放出がしづらいため、体に熱がこもりやすくなります。
• 長毛種は被毛が密で熱がこもりやすく、換気が不十分な室内では熱中症のリスクが高まります。
• 子猫は体温調整機能が未発達なうえ、脱水にも弱く、暑さの影響を受けやすい傾向があります。
• 高齢猫は代謝機能や水分保持力の低下により、気温の変化に適応しづらくなっているため、室温や水分管理に特に注意が必要です。

夏場に猫が抱えるリスク

暑さが原因で起こる主なリスクには、以下のようなものがあります。

• 熱中症：ぐったりする、呼吸が速くなる、口を開けて呼吸するなどが初期症状です。進行すると命に関わることもあります。
• 脱水症状：水分摂取量が足りないと、皮膚のハリがなくなる、食欲が落ちるなどの症状が現れます。
• 体力低下や食欲不振：室温が高い状態が続くと、体調を崩してしまう猫もいます。

これらのトラブルを防ぐためには、早めに環境を整え、日々の体調の変化を見逃さないことが大切です。

猫の暑さ対策はなぜ必要？室温管理だけでは不十分な理由

夏の室内はエアコンをつければ安心、そう思っていませんか？

たしかに冷房は暑さ対策の基本ですが、猫の体質や生活習慣をふまえると、それだけでは不十分なケースも少なくありません。室温が適切でも、猫の「いる場所」や「時間帯」によっては、熱中症のリスクが残ります。

ここでは、室温管理だけでは足りない理由と、補助的な対策の必要性について解説します。

エアコンだけでは温度差に対応しきれない

エアコンが効いている部屋でも、猫は意外と風の届きにくい場所や家具の隙間、床の角などでじっとしていることがあります。こうした場所は空気の流れが悪く、人が感じる涼しさとは異なり、実際には高温になっていることもあるのです。

また、室温を一定に保つことが難しい日中の気温変化にも注意が必要です。特に、朝は涼しくても午後に急激に室温が上がる場合、エアコンを切って外出しているときには危険が高まります。

猫の習性に合わせた環境づくりが重要

猫は自分で快適な場所を選ぶ傾向がありますが、逃げ場がない室内環境では、選択肢が限られてしまいます。また、水分補給を自発的にあまりしない猫もいるため、水飲み場の工夫や、寝床の配置など「猫目線の対策」が求められます。

なお、猫が快適に過ごせる室温の目安は25〜28℃とされています。グッズはその温度帯を保つための補助として活用することが重要です。そのため、エアコンだけに頼るのではなく、冷却グッズや空気の流れをつくる道具、水分補給を促すアイテムなどを併用することが有効です。

猫の暑さ対策に役立つおすすめグッズ5選

暑さに弱い猫のためには、室温管理だけでなく、冷却効果のあるグッズの活用が効果的です。ここでは、Amazonで購入可能な5つの実用的な暑さ対策アイテムを紹介します。それぞれの特徴を理解し、愛猫の性格や体調に合わせた対策を検討してみてください。

Petidou「ペットひんやりマット」は、ジェル内蔵タイプの冷感マットで、猫の体温を吸収・分散し、接触部分をひんやりと保ちます。ふちに段差がある二重縁取り構造により、ジェルが漏れる心配もありません。また、防水素材なので、拭き取りやすく衛生管理も簡単。洗濯も可能なので、夏の間じゅう清潔に保てます。

「天然大理石 ひんやりペットボード」は、天然大理石を使用した冷却ボードで、室温35度以下の常に日陰になる場所など涼しいところを選んで設置したり、エアコンを併用したりするとより十分な冷却効果を発揮します。手入れも簡単で、汚れた場合は水拭きするだけで清潔を保てます。硬くて滑らかな表面が特徴で、冷たい感触を好む猫に適しています。シリコン製のゴムが角についているため、体重のある猫が乗ってもボードが動きにくく使いやすいのも魅力です。

「アルミ製猫ベッド接触冷感」は、ユニークな鍋型デザインのアルミベッドで、底部の放熱性が高く、夏場でも快適な寝床を確保できます。猫が丸くなってくつろげる形状で、ベッドに入り込む姿は見た目にも楽しさがあります。アルミ素材なので、毛がつきにくく手入れも簡単。付属のおもちゃで遊びながらクールダウンできる点も特長です。インテリアにもなじみやすいデザインです。

Onkyaの「サーキュレーター」は、静音性に優れたDCモーター搭載のサーキュレーターで、猫の生活空間にやさしく風を届けることができます。3D首振り機能により、部屋全体に空気を循環させ、熱がこもるのを防ぎます。風が直接当たりすぎないよう設定できるため、猫にとっても快適な環境を保てます。液晶パネルと最大8ｍまで反応するリモコン付きで、8段階の風量調整やタイマー設定も簡単。室内の温度ムラを減らしたい方に適しています。

「ミューティー」の自動給水器は、循環式で水を常に新鮮に保ち、猫の水飲みを促進します。ろ過フィルターが不純物を取り除くことで、衛生面にも配慮されています。950mLの容量で、小型～中型猫にちょうどよく、騒音も少ない設計。特に夏場に水分摂取を促したい猫におすすめです。

※本製品にはUSBアダプターは付属していません。純正アダプター（USBアダプター G-1A)もしくは市販のUSBアダプター（DC5V １A以上)をお買い求めください。

暑さ対策グッズを安全に使うための注意点

暑さ対策グッズは便利ですが、正しく使わなければ猫の体調に悪影響を及ぼすおそれもあります。安全に活用するためには、素材や設置環境、猫の反応をよく観察しながら使用することが大切です。ここでは、主な注意点を具体的に解説します。

冷感マット・アルミプレート使用時の注意点

冷感マットやアルミプレートは、直接体に触れることで冷却効果を得られますが、長時間同じ場所にいると猫の体が冷えすぎてしまう可能性があります。クッションやタオルを間に挟むなどして、調整できるようにしましょう。また、冷感ジェルタイプは破損時の誤飲に注意が必要です。定期的に状態を確認し、劣化が見られる場合は早めに交換してください。

サーキュレーター・扇風機の設置場所に配慮する

風が直接猫に当たると、かえって不快に感じる猫もいます。風向きは壁や天井に向けて、空気を循環させるように工夫しましょう。また、コード類を噛んでしまう癖のある猫の場合は、コードカバーや高所への設置を検討してください。稼働中の音がストレスになるケースもあるため、静音性の高いモデルを選ぶと扱いやすくなります。

自動給水器は定期的なメンテナンスを

循環式の自動給水器は、水を新鮮に保てる反面、フィルターやポンプの掃除を怠るとカビや雑菌の温床になるおそれがあります。週に1回程度の洗浄を習慣づけ、清潔な状態を保ちましょう。また、機器の動作音に敏感な猫もいるため、最初は電源を切った状態で慣れさせてから使用するとスムーズです。

まとめ｜猫の暑さ対策は「体感」まで考えることが大切

猫は見た目以上に暑さに弱く、室温が適切でも体調を崩すことがあります。特に短頭種や長毛種、子猫や高齢猫は注意が必要です。この記事で紹介したような冷感マットやアルミ製ベッド、自動給水器などを上手に取り入れることで、室内の快適性を高めることができます。

大切なのは、グッズを使うだけで満足せず、猫の様子をよく観察しながら、体調や行動に合わせた対策を行うことです。猫にとって「気持ちよく過ごせる環境」が保てているかを、日々確認していきましょう。

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▼参考文献
ねこのきもち WEB MAGAZINE.“砂漠にいたのに暑さに弱い？ 猫が熱中症になる理由と心配な猫の特徴”.https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=127701（参照 2025-06-23）
【公財】日本動物愛護協会.“熱中症かも！どうしたらいいの？”.https://jspca.or.jp/necchusho/about/about02.html（参照 2025-06-23）
かしの木動物病院.“わんちゃん・ねこちゃんの暑さ対策”.https://www.kashinoki.info/column/column03.html（参照 2025-06-23）