「猫のブラッシングにはどれがいいですか?」
「猫用のシリコンブラシのおすすめはどれなのでしょうか?」
猫のブラッシングアイテムは結局どれがいいのか悩んでいるかたも多いのではないでしょうか。
猫の換毛期やブラッシングは欠かせないお手入れのひとつです。猫のブラッシングアイテムの中でもよく目にするのが「シリコン製の猫用ブラシ」。柔らかくて肌にやさしく、初めてのブラッシングにもぴったりです。この記事では、シリコンブラシの特徴や選び方、おすすめのシリコンブラシをご紹介します。
※2025年3月27日時点の情報です。
猫用ブラシの重要性とは?
猫は本来、毛づくろいが得意な動物ですが、抜け毛の多い季節(3月と11月あたり)や長毛種の猫の場合、自分だけではケアしきれないこともあります。そこで重要なのが、飼い主による定期的なブラッシングです。余分な抜け毛を取り除くことで、部屋の抜け毛の散乱を防げるだけでなく、毛づくろいによって被毛を飲み込みすぎて、胃の中で毛玉が形成されたり、毛玉を吐いたりしてしまうことを予防できます。最悪の場合、飲み込んだ毛が胃に溜まってしまう毛球症になってしまうケースもあるので、ブラッシングは定期的にしてあげましょう。
さらに、ブラッシングは皮膚がほどよくマッサージされるので血行を促進する作用もあり、皮膚や被毛の健康維持にも効果が期待できます。何より、猫とのスキンシップの時間になり、信頼関係を築く大切なコミュニケーションにもなります。愛猫の健康と心のケア、どちらにも役立つのがブラッシングです。
猫用ブラシの種類と特徴
猫用ブラシにはさまざまな種類があり、毛の長さや被毛の状態に合わせて選ぶことが大切です。ここでは代表的な6種類のブラシと、その特徴や適した使い方をご紹介します。
シリコンブラシ(ラバーブラシ)
ゴムやシリコン製のやわらかい素材で作られており、猫の皮膚を傷つけにくいのが特徴。抜け毛をしっかり絡め取るため、換毛期の抜け毛対策に効果的です。短毛種に特に適しており、軽くなでるように使うことでマッサージ効果も期待できます。ブラッシングが苦手な猫の入門用にもおすすめです。
スリッカーブラシ
細くて先の曲がった金属製ピンが並んだブラシで、毛のもつれや毛玉をほどくのに適しています。長毛種に向いており、特にお腹や脇など絡まりやすい部分のケアに重宝します。やや刺激が強いため、使用時は力加減に注意し、肌に当てすぎたり、引っ張りすぎたりしないようにしましょう。
アンダーコート用ブラシ(ファーミネーターなど)
ダブルコート(下毛があるタイプ)の猫におすすめのブラシで、アンダーコートだけを効率よく取り除ける構造です。抜け毛の量が多い猫や換毛期に特に活躍します。過剰に使うと毛が薄くなりすぎることがあるため、週1~2回程度の使用が推奨されます。
ピンブラシ
長い金属製ピンがまっすぐ並んでおり、やわらかいクッション性を持つタイプが多いブラシです。長毛種の猫に向いており、被毛をふんわり整える仕上げ用としても便利です。毛の流れに沿って優しくブラッシングすることで、美しいツヤを保てます。
コーム(くし)
細かい歯と粗い歯の両方を持つものが一般的で、もつれや毛玉のチェック、ノミ取りにも使えます。長毛・短毛問わず使える万能タイプですが、仕上げ用や部分的なケアに向いています。スリッカーやピンブラシの後に使うと、より丁寧なケアが可能です。
獣毛ブラシ(豚毛・猪毛など)
天然の動物毛を使ったブラシで、静電気が起きにくく、被毛にツヤを与える効果があります。どちらかといえば短毛種や被毛の整った猫向きで、毎日のケアやブラッシングの仕上げにぴったり。優しい肌触りなので、猫がリラックスしやすいのも魅力です。
このように、それぞれのブラシには得意な使い方があります。毛の長さや目的に応じて選ぶことで、猫にとっても飼い主にとっても快適なケアが実現できます。
シリコンブラシのメリットとは?デメリットもある?
シリコンブラシは、猫の肌にやさしい柔軟な素材でできており、初めてのブラッシングにも使いやすいのが魅力です。なでるように使うと抜け毛を絡め取り、同時にマッサージ効果も期待できるため、猫がリラックスしてブラッシングをうけられるのが特徴。そのため、ブラッシング嫌いの猫でも、ストレスを感じにくい傾向があります。
さらに、シリコンブラシはササっと水洗いができるのでお手入れが簡単。抜け毛がついたブラシをさっと洗うだけで清潔を保てるため、毎日でも使いやすいのがうれしいポイントです。中には猫のシャンプーをしながら使えるタイプもあり、濡れた被毛のケアにも活用できます。
ただし、しっかり毛を取りたい場合には物足りなさを感じることも。ものにもよりますが、長毛種の毛玉や毛のもつれにはあまり向かず、抜け毛の除去力はスリッカーブラシやアンダーコート用ブラシには劣ります。やさしく広くケアしたい場合におすすめのブラシです。
おすすめの猫用シリコンブラシ6選
ここでは、使いやすさと猫へのやさしさを兼ね備えた、おすすめのシリコンブラシを5つご紹介します。初めてブラッシングする猫や、抜け毛対策を始めたい飼い主さんにぴったりのラインアップです。
長毛も短毛の猫も使えるシリコンブラシ
「プレシャンテ 猫用ラバーブラシ」は、日本のペット用品メーカー「ペティオ」によるシリコンブラシです。柔らかいシリコンピンが猫のデリケートな肌を傷つけず、抜け毛や汚れを優しく取り除きます。長いピンの面と、短いピンの面で両方使えるので、長毛でも短毛の猫でも使えます。シャンプーブラシとしても優秀で、汚れを落とす二股ラバーピンになっているのが特徴です。
カラー:Sea Salt Blue、Green、Taro Purple
「猫ちゃんのご褒美エステ キャンディ・ブラシ」は、猫ちゃんへの至高のご褒美として設計されたグルーミングブラシです。猫が気持ちいと思う長さと硬さに計算されたシリコンブラシは、猫の肌に優しくフィットします。ブラシ部分は毛を取れるように多突構造になっており、抜け毛の除去と同時にマッサージ効果も期待できます。また、後処理も簡単でブラッシングで絡めた怪我ブラシの間に溜まった後もペコる頼れ毛の塊が取れます。デザイン面では、透明なカバーと鮮やかなインナーシェルの組み合わせが特徴的で、まるで飴細工のような美しい色合いです。
長毛猫向けのシリコンブラシ
やわらかいシリコン素材でできた「トレルンダ君」は、そのユニークなネーミングどおり、抜け毛をしっかりれる頼れる一本。特に長毛の猫に適した設計で、ブラシ部分の密度と角度が抜け毛や絡まった毛をやさしくキャッチします。
皮膚に負担をかけにくい柔らかさで、敏感な猫にも安心。持ち手部分に手を入れてブラッシングしやすいですが、猫の毛が少し付きやすいです。持ち手につく抜け毛が気になる場合は、水洗いか掃除機で吸い込むと清潔に保てます。
サイズ:12 x 8.5 x 5.4 cm; 140 g
カラー:ブルー、グリーン、ホワイト
このスチームペットブラシは、ワンプッシュでミストを噴霧しながらブラッシングが可能な多機能ブラシです。ミストにより被毛を湿らせることで、静電気を防止ししながら、抜け毛やホコリを取り除くことができます。また、ワンプッシュでブラシに付いた除毛した毛が簡単に取れるので、ブラシの間に毛が詰まって清潔に保ちにくいといった心配がありません。USB充電式でコードレスのため、使い勝手がいいのもおすすめなポイントです。
短毛猫向けのシリコンブラシ
日本の老舗ペット用品メーカー「ドギーマン」による短毛種向けのシリコンブラシです。短毛の猫の抜け毛をしっかりキャッチし、被毛を美しく整えます。ブラシ部分は柔らかく、猫の肌に優しい設計。持ち手は握りやすく、ブラッシング中の手の疲れを軽減します。
サイズ:14.2 x 11.6 x 3.1 cm; 30 g
このシリコンブラシは、手持ちが持ちやすくなっていて、疲れにくいブラシです。シャンプーブラシですが、精密コームで浮いた毛が逃げずにコームに入り込んで抜け毛を絡めとります。さらにシャンプー時に使用することで、泡立ちを良くし、毛穴の汚れを効果的に除去します。柔らかなシリコン素材が猫の肌を優しくマッサージし、血行を促進する効果が期待できます。
シリコンブラシを使うときのコツと注意点
シリコンブラシを効果的に使うには、いくつかのコツと注意点を押さえておくことが大切です。
まず、猫のブラッシングの頻度は長毛なら毎日、短毛なら週に1〜3回程度が目安です。換毛期や抜け毛が多い時期は毎日軽くとかしてあげるのもおすすめです。1回2〜3分ほどを目安にやりすぎないように注意しましょう。猫の様子を見ながら無理のない範囲で続けましょう。
ブラシを当てるときは、力を入れすぎず「皮膚を引っ張らないように」毛並みに沿ってやさしくなでるように動かすのがポイント。もし軽い毛玉ができていれば、くしやコームを使って毛先からほぐして置きましょう。顎下や頭のうしろや首の周りなどは比較的イヤが習い猫が多いですが、特にお腹や足まわりは敏感な猫が多いので、嫌がる様子があれば無理せず、猫がリラックスしているタイミングを選びましょう。
また、ブラッシングに慣れていない猫には、短時間から始めて、褒めてあげつつおやつなどでごほうびを与えると、次第に「気持ちいいこと」と覚えてくれるようになります。
使用後はブラシについた抜け毛を取り除き、水でさっと洗って清潔を保つことも忘れずに。シリコン素材は乾きやすく、日々のお手入れも簡単です。
まとめ:猫と飼い主が心地よく過ごすために、シリコンブラシを上手に活用しよう
猫のブラッシングは、抜け毛対策や毛球症の予防、スキンシップにもつながる大切なケアです。中でもシリコンブラシは、やさしい肌あたりと扱いやすさで初心者にも人気。短毛種の猫やブラッシングが苦手な猫にも使いやすく、日常のケアにぴったりです。
この記事では、シリコンブラシのメリット・デメリットをはじめ、他のブラシとの違いやおすすめ商品、使い方のコツまで詳しく紹介しました。愛猫の毛質や性格に合ったブラシを選んで、快適なグルーミングタイムを楽しんでください。
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参考文献
日本動物医療センター.“猫のブラッシング”.https://jamc.co.jp/cat_colum/679/,(参照 2025-03-27)
ねこのきもち WEB MAGAZINE.“ブラッシングは猫にどんな効用がある? ブラシの種類と選び方も解説”.https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=181092,(参照 2025-03-27)