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    猫の毛づくろい中にブヒブヒ鳴く…それって普通?考えられる5つの原因と対策

    猫 毛づくろい ブヒブヒ

    「猫が毛づくろいをしているとき、ブヒブヒと鼻を鳴らすような音が聞こえる」
    そんな様子を目にして、思わず心配になった経験はありませんか?普段とは違う音に不安を感じ、「体調が悪いのでは」「病気のサインかも」と気になるかたも多いのではないでしょうか。

    この「ブヒブヒ音」には、猫特有の体の構造によるものから、環境や健康状態に関係するものまで、さまざまな原因が考えられます。
    放っておいても問題ないケースがある一方で、注意が必要なサインとなる場合もあるため、見極めが重要です。

    この記事では、猫が毛づくろい中にブヒブヒと鳴く理由を5つに分けて解説し、それぞれの対処法も紹介します。
    愛猫の変化にいち早く気づけるよう、参考にしてください。

    ※2025年5月20日時点の情報です。

    目次

    原因① 呼吸音や鼻づまりなど生理的なもの

    猫が毛づくろい中にブヒブヒと音を立てる場合、もっとも多い原因のひとつが「生理的な呼吸音」です。特に鼻が短い猫種(短頭種)や、寝起き・リラックス時に見られることが多く、体の構造や一時的な状態に起因するケースです。

    猫は毛づくろいをしている際、鼻を被毛に押し付けたり、体勢が崩れて喉や気道が狭くなったりすることで、空気の通りが悪くなり、ブヒブヒと聞こえることがあります。これは一時的なもので、音以外に異常が見られなければ心配はいりません。

    また、ほこり・乾燥・花粉などが原因で鼻が詰まり気味になると、通常より呼吸音が大きくなる場合もあります。特に冬場の暖房による乾燥や、換気不足によって室内の空気がこもっている環境では、こうした呼吸音が目立つことがあります。

    対策としてできること

    • 室内の湿度を40〜60%に保つ(加湿器の使用がおすすめ)
    • 空気清浄機や換気でハウスダスト・花粉を除去
    • 鼻周辺に汚れや分泌物があれば、濡らしたガーゼなどでやさしくふき取る

    このような日常のケアを行うことで、ブヒブヒ音が軽減するケースもあります。ただし、呼吸音が継続的に大きかったり、ほかの症状(くしゃみ・涙・元気がないなど)を伴う場合は、後述する病気の可能性も視野に入れておきましょう。

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    原因② 興奮や夢中になっているときの発声

    猫が毛づくろい中にブヒブヒと音を立てる理由として、「感情の高ぶり」が関係しているケースもあります。とくに毛づくろいに集中しているときや、興奮状態になっているときに、うなるような呼吸音や鼻息が強くなることがあります。

    猫は本来、狩りや遊び、毛づくろいなどに対して非常に集中力の高い動物です。毛づくろいは自分の体を清潔に保つだけでなく、安心感や気分転換にもつながる行動とされており、毛づくろいを楽しんでいる猫も多いです。そんなときに発せられるブヒブヒ音は、リラックスしながら夢中になっている証拠ともいえます。

    また、一部の猫は、喉を鳴らす「ゴロゴロ音」とは別に、鼻を鳴らすような音を発することがあります。これも個体差があり、性格や毛づくろいのクセによって表れる行動です。

    対策としてできること

    このケースのブヒブヒ音は、体調に問題がない限り無理に止める必要はありません。以下の点を確認する程度で十分です。

    • 音が数秒〜数十秒で自然におさまるか
    • 食欲や活動量に変化がないか
    • 他の異常行動(過剰なグルーミングや攻撃性など)が見られないか

    猫の呼吸が整っていて、普段と変わらないようであれば、様子を見守るだけで問題ありません。

    ただし、普段聞かない音が続く、以前と比べて呼吸音が明らかに大きくなったと感じた場合は、念のため次の「病気の可能性」についても確認しておくと安心です。

    原因③ 呼吸器系の異常や病気の可能性

    猫が毛づくろい中にブヒブヒと音を立てる場合、呼吸器系の異常や病気が原因となっている可能性があります。特に、以下のような疾患が考えられます。

    上部気道の疾患

    猫風邪(ウイルス性上部気道感染症)や鼻咽頭狭窄などが該当します。これらの疾患では、鼻や喉の炎症により、呼吸時に異常な音が生じることがあります。

    下部気道の疾患

    猫喘息や気管支炎、肺炎などが含まれます。これらの疾患では、気道の炎症や狭窄により、呼吸が困難となり、異常な音が発生することがあります。

    その他の疾患

    肺腫瘍や心臓病(肥大型心筋症)なども、呼吸器系に影響を及ぼし、異常な呼吸音の原因となることがあります。

    注意すべき症状

    以下のような症状が見られる場合は、呼吸器系の疾患が進行している可能性があります。

    • 呼吸が速く浅い
    • 口を開けて呼吸する
    • 舌や歯茎が青紫色になる(チアノーゼ)
    • 咳やくしゃみが頻繁に出る
    • 鼻水や目やにが多くなる
    • 元気や食欲がなくなる

    これらの症状が見られた場合は、早急に動物病院を受診することが重要です。

    対策としてできること

    症状の記録:異常な呼吸音や行動を動画で記録し、獣医師に見せることで、診断の助けになります。
    環境の改善:室内の湿度や温度を適切に保ち、ストレスを軽減する環境を整えることが、症状の緩和につながります。
    定期的な健康診断:早期発見・早期治療のために、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。

    呼吸器系の疾患は進行が早く、命に関わることもあります。愛猫の様子に異変を感じたら、迷わず動物病院に相談しましょう。

    原因④ ストレス・過剰なグルーミング

    猫が毛づくろい中にブヒブヒと音を立てる場合、ストレスや情緒不安定による過剰なグルーミングが原因となっていることがあります。

    猫は非常に繊細な動物で、生活環境の変化や飼い主との関係性、他のペットとの同居など、さまざまな要因でストレスを感じることがあります。

    このようなストレスが原因で、猫は自分を安心させるために過剰な毛づくろいを行うことがあります。

    さらに、過剰なグルーミングは、皮膚が傷つき、炎症や脱毛を引き起こすことがあります。

    また、同じ場所を何度も舐めることで、エンドルフィンという快感や鎮痛作用のあるホルモンが分泌され、さらにグルーミングを繰り返すという悪循環に陥ることもあります。

    対策としてできること

    生活環境の見直し:猫が安心できる静かな場所を確保し、トイレや食事場所を清潔に保つようにしましょう。
    ストレスの原因を特定し、除去する:引っ越しや模様替え、新しいペットの導入など、猫にとってストレスとなる要因を特定し、可能な限り取り除くことが重要です。
    物理的な対策:猫が過剰に舐めるのを防ぐために、エリザベスカラーや猫用の服を着せることもあります。ただし、これらが猫にとって新たなストレスとならないよう注意が必要です。

    過剰なグルーミングが見られる場合は、まずは動物病院で皮膚の状態や健康状態を確認し、必要に応じて適切な対策を講じることが大切です。必要に応じて猫の気持ちを落ち着かせる成分の入ったフェロモン製剤やサプリメントを使用することで、ストレスの軽減が期待できます。

    エリザベスカラーで過度な毛づくろいを防ごう!

    愛玩動物飼養管理士が監修した、柔らかくて軽い素材のエリザベスカラーです。猫や小型犬がストレスを感じにくいソフトクッション仕様。クッション部分は適度な弾力があり、床や壁にぶつかっても衝撃を吸収しやすいため、動きやすさも考慮されているので、食事や睡眠時の負担も軽減できます。可愛らしいデザインも特徴で、エリザベスカラーを着けることに抵抗のある飼い主にもおすすめです。

    原因⑤ 個体差・加齢・持病などによるもの

    猫の毛づくろい中に聞こえるブヒブヒ音は、必ずしもすべてに明確な異常があるとは限りません。猫の年齢や体格、個体差によって、自然に生じる音であることもあります。

    たとえば、加齢によって鼻や喉の筋肉がやや緩み、若いころより呼吸音が大きくなることがあります。また、やや太めの猫や、元々鼻腔が狭い猫(特に短頭種)では、姿勢や毛づくろい中の力みで音が出やすくなる傾向があります。

    さらに、以前に呼吸器系の病気を患ったことがある猫は、慢性的な炎症や癖が残っている場合があり、そうした背景も音の発生に影響する可能性があります。

    対策としてできること

    • 過度に神経質にならず、普段通りの様子を見守ることが大切
    • 気になる場合は、定期健診の際に相談する

    このように、猫のいつもの音として認識されるケースも多いため、過剰な心配は不要です。

    大切なのは「その猫にとって普段と違うかどうか」という視点で見守ることです。

    まとめ|音の原因を見極めて愛猫の快適な暮らしをサポートしよう

    猫が毛づくろい中にブヒブヒと音を立てる行動には、体の構造や毛づくろいの姿勢による一時的な呼吸音、感情の高ぶり、さらには加齢や個体差など、生理的なものが原因の場合が多いので、まずは冷静に観察することが大切です。

    一方で、呼吸が苦しそうだったり、食欲不振・元気の低下といったいつもと違う様子が見られる場合には、呼吸器疾患やストレスが隠れている可能性もあるため、早めの受診を検討しましょう。

    大切なのは、日常的に猫の様子を見守り、その子にとっていつも通りかどうかを見極めることです。多くの場合は自然な行動の一部であり、過度な心配は必要ありません。

    愛猫の健康と安心のために、無理に対処しようとせず、まずは落ち着いて見守る姿勢を持ちましょう。それが、猫にとっても飼い主にとっても、より良い関係につながります。

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    ▼参考文献
    Team HOPE.“猫にも加湿器は必要ですか?”.https://teamhope-f.jp/cat/cr/47.html(参照 2025-05-20)
    @DIME.“猫に加湿器は必要なの?冬を安全&快適に過ごす乾燥対策のススメ!”.https://dime.jp/genre/1336763/(参照 2025-05-20)
    名古屋みなみ動物病院・どうぶつ呼吸器クリニック.“異常呼吸音”.https://nagoya-arc.jp/blog/%E7%95%B0%E5%B8%B8%E5%91%BC%E5%90%B8%E9%9F%B3/(参照 2025-05-20)
    サーカス動物病院.“猫の呼吸が苦しくなる病気”.https://circus-ah.com/wp/archives/592(参照 2025-05-20)
    埼玉動物医療センター.“呼吸器の病気”.https://www.samec.jp/owners/common-disease/respiratory/(参照 2025-05-20)
    サーカス動物病院.“猫はストレスで過剰なグルーミングをすることがある?|猫のストレスによる皮膚炎について解説”.https://circus-ah.com/wp/archives/1963(参照 2025-05-20)
    南が丘動物病院.“猫の心因性脱毛・過度のグルーミング”.https://www.minamigaokaah.com/communication/column/2015/03/post_322.html(参照 2025-05-20)

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