「小型犬向けのトイレトレーは小さいサイズでいいのでしょうか?」
「小さいサイズでおすすめのトイレトレーはどれ?」
室内で小型犬や子犬を飼うかたにとって、適切なサイズのトイレトレー選びは、愛犬との快適な暮らしに欠かせません。省スペース設計の小さいサイズのトイレトレーの販売も多く、限られた居住空間でも快適に愛犬と暮らせるようになっています。
この記事では、小型犬にあったコンパクトなサイズのトイレトレーの種類や選び方、使用するメリットなどについて詳しく解説します。愛犬と快適に暮らすための参考にしてください。
※2025年6月4日時点の情報です。
小さいサイズのトイレが合う犬種とは?
小さいサイズのトレーを探しているけれど、そもそも犬のサイズとトイレトレーのサイズが合っているか、不安なかたも多いのではないでしょうか。
小さいサイズのトイレトレーは、すべての犬に適しているわけではありません。特に小型犬や特定の犬種において効果を発揮します。ここでは、小さいトイレトレーが特に適している犬種や体型について詳しく解説します。
体重5kg未満の超小型犬や子犬
- チワワ
- ヨークシャーテリア
- ポメラニアン
- マルチーズ(小さめ)
- トイプードル(小さめ)
これらの超小型犬は、体が小さいため限られたスペースでも十分にトイレができます。特にチワワなどの非常に小さな犬種では、一般的な「小型犬用」のトレーでも大きすぎる場合があります。
体重10kg未満の小型犬
- ミニチュアダックス
- イタリアングレーハウンド
- ミニチュアピンシャー
- パグ
- 小さめのシーズー
これらの犬種も比較的体が小さく、コンパクトなトイレトレーで十分対応できます。ただし、ミニチュアピンシャーのように活発な犬種の場合には、壁付きタイプなど飛び散り防止機能があるものを選ぶと良いでしょう。
トイレトレーの種類別に見る向いている犬種
犬用トイレトレーにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や対象の犬種が異なります。小さいサイズのトイレトレーを選ぶ前に、まずは基本的な種類について理解しておきましょう。
以下の表にトイレトレーの種類と、特徴や向いている犬種をまとめました。
トイレトレータイプ | 主な特徴 | 向いている犬種 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
フラットタイプ | 底が平らで枠のみのシンプル構造 | ・おとなしい小型犬(チワワ、ポメラニアンなど) ・足を上げないメスや子犬のオス ・しつけができている犬 | ・シンプルで使いやすい ・コンパクトサイズが多い ・掃除がしやすい | ・おしっこがトレーの外に漏れやすい ・飛び散り防止機能がない |
メッシュタイプ | トレー上にメッシュ格子があり、シートを下に敷く | ・トイレシートを噛む癖がある犬 ・清潔好きな小型犬(マルチーズ、シーズー) ・子犬〜成犬まで幅広く使える | ・足がシートに直接触れず衛生的 ・シートを噛んだり引っ張ったりするのを防止 ・尿がシートに吸収されやすい | ・メッシュ部分の掃除が必要 |
ステップタイプ | 入口に段差(ステップ)がついている | ・活発な小型犬(ミニチュアダックス、ジャックラッセル) ・足腰が健康な若〜中年齢犬 ・ある程度しつけができている犬 | ・排泄物の持ち出しを防止 ・小型犬でも使いやすい低段差設計 ・コンパクトながら機能性が高い ・トイレの場所を明確に区切れる | ・高齢犬や足腰の弱い犬には不向き ・やや設置スペースが必要 |
壁付きタイプ | トレーの周囲に高さのある壁が付いている | ・足をあげる成犬の男の子 ・周囲を汚しやすい犬 ・プライバシーを好む神経質な犬 | ・おしっこの飛び散りを防止 ・プライバシーが確保され排泄しやすい | ・他タイプより若干大きめ ・壁際への設置が必要 ・掃除がやや手間 |
フラットタイプ
フラットタイプは、他の種類と比較するとシンプルな形状のトイレトレーです。底が平らで枠のみの構造になっており、トイレシートを敷くだけで使用できます。
子犬や初めてのトイレトレーニング段階では、シンプルなフラットタイプが使いやすいでしょう。ただし、おしっこが外に漏れやすいという欠点もあるため、トレーニングの段階によっては他のタイプを検討する必要があります。
メッシュタイプ
メッシュタイプは、トレーの上にメッシュ状の格子を設置したタイプです。トレーの上にトイレシートを敷き、その上にメッシュを被せる構造になっています。
メッシュタイプは、シートの交換頻度を減らせるメリットもありますが、メッシュ部分の掃除が必要になるため、その点は考慮しておきましょう。
ステップタイプ
ステップタイプは、トイレの入口に段差(ステップ)がついているタイプです。犬がトイレに入る際に足を拭くことで、トイレの周囲を清潔に保つことができます。
ステップタイプは機能性が高い反面、高齢犬や足腰の弱い犬には入りづらい場合があります。愛犬の年齢や身体能力に合わせて選ぶようにしましょう。
壁付きタイプ
壁付きタイプは、トレーの周囲に高さのある壁が付いているタイプです。おしっこの飛び散りを防ぎ、トイレの外に漏れるのを防止します。
壁付きタイプは、特に男の子の場合や、おしっこが飛び散りやすい犬種に適しています。コンパクトサイズでも壁があることで、床やカーペットを汚さずに済むでしょう。
犬用トイレトレーの選び方や注意点
小さいサイズのトイレトレーを選ぶ際に、愛犬の特性や生活環境に合わせた選び方をここでは解説します。
犬のサイズに合わせて選ぶ
トイレトレーは、まず愛犬のサイズに合わせて選ぶようにしましょう。小さすぎると犬が使いづらく、トイレの外に排泄してしまう原因になります。
基本的には愛犬の体の2〜3倍が望ましいです。
小型犬の中でも体のサイズには差があります。子犬の場合は成長を考慮して、現在のサイズよりも少し大きめのトレーを選ぶと長く使えますが、あまりに大きすぎると子犬がトイレと認識しづらくなる可能性もあるため、バランスを意識しましょう。
犬の年齢、性格に合わせて選ぶ
犬の年齢や性格によっても、適したトイレトレーの種類が異なります。特に子犬と高齢犬では必要な機能が違ってきます。
子犬向けのポイント
- 低い縁で入りやすいデザインであること
- シンプルな構造で場所を認識しやすいこと
- 滑りにくい素材で使いやすい
- トイレシートを噛んで飲み込まないように工夫がされていること
高齢犬向けのポイント
- 足腰に負担がかからない低い縁であること
- 滑りにくい素材であること
- 入りやすい広めの入口があること
性格の活発な犬には、壁が高めのタイプや固定できるタイプが適しています。おしっこを飛ばす傾向がある男の子の場合は、壁付きタイプが特におすすめです。
逆に神経質な犬の場合は、プライバシーを確保できる三方が壁で囲まれたタイプや、落ち着いた場所に設置できる小さめのサイズがよいでしょう。
設置する環境に合わせて選ぶ
トイレトレーを限られたスペースで使用する場合は、特に慎重に選ぶ必要があります。
狭いスペースに設置する場合は、コーナー型のトイレトレーが効率的です。三角形や四角形のコーナーにフィットするデザインなら、デッドスペースを有効活用できます。
また、リビングなど人目につく場所に設置する場合は、デザイン性の高いものや、カバー付きのタイプを選ぶとインテリアの邪魔になりません。
お手入れのしやすさで選ぶ
トイレトレーは毎日使用するものなので、お手入れのしやすさもポイントのひとつです。特にコンパクトサイズの場合、細部の掃除がしやすいかどうかをチェックしましょう。
プラスチック製のトレーは軽量で洗いやすい反面、長期使用で匂いがしみつきやすい傾向があります。一方、抗菌加工されたタイプや、消臭剤入りの素材を使用したトレーは、清潔さを保ちやすいメリットがあります。
小さいサイズのおすすめトイレトレー8選
ここでは、小型犬にあう小さいサイズのトイレトレーをご紹介します。愛犬の性格や習性、部屋の環境に合わせて選んでみてください。適切なトイレ環境を整えることで、愛犬と一緒に快適な生活を送ることができるでしょう。
フラットタイプ
サイズ:40×60cm
素材:シリコーン
JON TORUDOのトイレトレーは、可愛い肉球柄がデザインされた40×60cmのシリコン製トイレトレーで、絶妙な高さフチで尿漏れを防止します。柔らかいシリコン素材でできているため、床を傷つけず、また洗浄も簡単に行えるのが特徴です。さらにトレーの裏側もシリコンなので滑り止め効果があり、愛犬が使用中に動いてしまう心配もありません。コンパクトながらも十分なサイズ感で、小型犬から中型犬まで対応可能です。
サイズ:38長さ x 26幅 x 2高さ cm
素材:シリコーン
リッチェルの「Nおでかけシーツトレーレギュラー」は、小型犬との外出時や室内の省スペース利用に適したコンパクトなトイレトレーです。サイズはレギュラーシーツに対応しており、軽量で持ち運びやすいため、旅行や車内での使用にも役立ちます。フチが低く、足の短い犬でもスムーズに乗り降りできます。
メッシュタイプ
サイズ:48.5長さ x 36.5幅 x 44高さ cm
素材:ポリプロピレン (PP)
アイリスオーヤマの「フチもれしにくいトレーニングペットトレー」は、小型犬のトイレトレーニングに合った設計で、メッシュカバーが足元を清潔に保ちます。本体の厚みは約3cmと低めで、子犬や高齢犬も楽に出入りできるよう配慮されています。メッシュは飛び散りやトイレシートを噛んだりひっかいたりするいたずら防止につながります。
サイズ:48長さ x 35幅 x 2.5高さ cm
ボンビアルコン (Bonbi) の「薄型しつけるトレー」は、厚み2.5cmの薄型設計で扱いやすく、ワンタッチでカバーが開けられてトイレトレーを交換できるので、お手入れもラクラクできます。軽量で持ち運びやすく、汚れが溜まりにくい六角メッシュでトレー自体のお手入れも簡単です。サイズは小型犬に適したコンパクト設計となっており、マンションなど限られたスペースでも置きやすいのが特徴です。
サイズ:45長さ x 35幅 x 4.5高さ cm
「アドメイト (ADD. MATE) わんトレー」は、小型犬向けのシンプルなトイレトレーで、クリームイエローの明るいカラーが特徴です。丸いメッシュなので、水洗いをするときにメッシュ部分に水がたまりにくく清潔に保ちやすいです。さらに、メッシュを取ることもできるので、トイレトレーニングが終わったらメッシュなしで使うことも可能です。
ステップタイプ
サイズ:49.3長さ x 35.3幅 x 16.3高さ cm
リッチェル「お掃除簡単ステップ壁付きトイレ」は、おしっこの飛び散りを防ぐ3方向の壁のトイレトレーです。壁付きトイレにすき間がないため、サッと拭きやすく清潔感を保ちやすいです。ダークブラウンのカラーはインテリアにも馴染みやすく、小型犬から中型犬まで使用可能なサイズ感です。
壁付きタイプ
SUDOOのL型トイレトレーは、オス犬の足上げ排尿に対応した壁付きタイプで、壁や床の汚れを防ぎながら清潔な環境を保てます。ワイドとありますが、壁に沿わせる面もあるので、実際に置いてみるとコンパクトな設計です。やわらかいシリコン素材と折りたたみ式の設計で、230°まで対応しているので熱湯で洗えて収納も簡単。使用しないときはコンパクトに折りたためるため、省スペース派にも適しています。壁面部分は取り外しも可能で、子犬期には平面トレーとしても使用可能。成長にあわせて使える機能性と柔軟性が魅力のアイテムです。
サイズ:48長さ x 33幅 x 33高さ cm
「しつけ用ステップ L型トレー」は、トイレの失敗が多い子犬や足上げ排尿のあるオス犬に配慮したL型設計です。壁付きタイプで尿の飛び散りを防止し、床の汚れや臭いの広がりを抑えることができます。サイズはレギュラーシーツ対応で、メッシュ付きなので、トイレトレーニングやトイレシーツを噛んでしまう子にもおすすめです。落ち着いたダークブラウンのカラーはインテリアにもなじみやすく、室内に置きやすいデザインです。
小さいサイズのトイレトレーを使うメリット
小さいサイズのトイレトレーは、スペースを有効活用できるほか、さまざまなメリットがあります。ここでは、コンパクトなトイレトレーを使用するメリットについて詳しく解説します。
トイレトレーニングに適している
小さいサイズのトイレトレーは、特に子犬や初めてのトイレトレーニングに適しています。
トイレトレーニングの初期段階では、犬がトイレの場所を認識し、そこでのみ排泄するよう教えましょう。そうすることで犬は「ここがトイレだ」と認識しやすくなります。また、子犬の場合は体が小さいため、大きなトレーの中でどこに排泄すれば良いのか迷ってしまうこともあります。コンパクトなトレーなら、適切な場所に排泄する確率が高まります。
高齢犬が使いやすい
高齢犬は足腰が弱くなるため、縁を超えるのが困難になります。小さいサイズのトレーは一般的に縁が低く設計されているため、入りやすく出やすい構造になっています。
高齢になると膀胱機能が低下し、頻尿になることも多いため、家の複数か所にトイレを設置する必要が出てくるでしょう。小さいサイズのトレーなら、リビングや寝室などさまざまな場所に設置しやすく、高齢犬の負担を軽減できます。
限られたスペースでトイレができる
マンションやアパートなど限られた居住空間での飼育には、大きなトイレトレーを設置するのが難しい場合がありコンパクトなトイレトレーが役立ちます。
洗面所の隅やキッチンの片隅など、デッドスペースを有効活用しましょう。
旅行やお出かけの場へ持ち運べる
小さいトイレトレーの大きなメリットの一つが、持ち運びのしやすさです。
旅行や外出の際には、愛犬のトイレ環境を確保するようにしましょう。小さいサイズのトイレトレーなら、車のトランクやペットキャリーと一緒に簡単に持ち運べます。
特に、慣れない環境ではストレスから排泄トラブルが起きやすいため、いつも使っているトイレトレーを持参することで、愛犬に安心感を与えることができます。
まとめ|犬用トイレトレーは小さいサイズでも快適に使える
小型犬向けの小さいサイズのトイレトレーは、スペースの節約だけでなく、トイレトレーニングの効率化や高齢犬のケア、移動時の利便性など、さまざまなメリットがあります。犬種や年齢、生活環境に合わせて適切なタイプを選ぶことが、愛犬との快適な暮らしには欠かせません。フラットタイプ、メッシュタイプ、ステップタイプ、壁付きタイプなど、それぞれの特徴を理解し、お手入れのしやすさも考慮した上で、愛犬に最適なトイレ環境を整えましょう。
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▼参考文献
みんなのブリーダー.“【トレーナー監修】犬のトイレトレーニングはいつから? しつけ方や失敗時の対処法”.https://www.min-breeder.com/magazine/15702(参照 2025-06-04)
いぬのきもち.“犬が落ち着けるトイレの設置場所とは 犬用トイレトレーにはどんな種類がある?”.https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=173394(参照 2025-06-04)
いぬのきもち.“小型犬のサイズ基準とは?小型犬用のトイレ、ケージ、洋服のサイズもご紹介”.https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=32632(参照 2025-06-04)
いぬのきもち.“【獣医師監修】小型犬ならではのトイレトレーニング方法やトイレの選び方”https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=22495(参照 2025-06-04)