「犬の首輪はずっとつけっぱなしにするべきなのでしょうか?」
愛犬と暮らしていると、首輪を「つけっぱなしにしても大丈夫なのかな?」と悩む飼い主は少なくありません。散歩のたびに首輪をつけ外しするのは手間がかかりますし、迷子札を常につけておきたい気持ちもあるでしょう。しかし、長時間つけっぱなしにすると皮膚に負担がかかったり、思わぬ事故につながる心配もあります。
この記事では、犬に首輪をつけっぱなしにするメリットとデメリットを整理し、正しく管理するためのポイントを解説します。愛犬の安全と快適さを守るために、ぜひ参考にしてください。
※2025年9月25日時点の情報です。
犬の首輪をつけっぱなしにするメリット
犬の首輪を外すべきかどうかは飼い主によって考え方が分かれますが、つけっぱなしにしておくことで得られる利点も確かに存在します。特に、日常生活の中での利便性や万が一の事態に備える点では、首輪を常に装着しておくことが役立つ場面があります。
災害や迷子防止に役立つ
犬に首輪をつけっぱなしにしておく最大のメリットは、迷子や災害時に身元を確認しやすいことです。首輪に鑑札や迷子札をつけておけば、もし犬が離れてしまったときでも、保護してくれた人が飼い主に連絡しやすくなります。また、災害などでパニックを起こして外に飛び出してしまった場合でも、首輪があれば再会できる可能性が高まります。
生活の効率化につながる
さらに日常生活でも利便性があります。首輪を常につけていれば、散歩の際にリードをすぐにつなげるため、外出準備が簡単になります。とくに一日に何度も散歩に行く犬や、急に外に出る必要がある状況では、この便利さは飼い主にとって大きな助けになります。
このように、首輪をつけっぱなしにすることは「安全対策」と「生活の効率化」という2つの面でメリットを持っています。
犬の首輪をつけっぱなしにするデメリット
首輪を常に装着していると便利さや安全性がある一方で、犬の健康や安全に悪影響を及ぼす可能性もあります。デメリットを理解していないと、気づかないうちに犬に負担をかけてしまうことがあります。
皮膚や毛へのダメージ
首輪を長時間つけ続けると、摩擦によって毛が擦り切れたり、皮膚が赤くなったりすることがあります。特に湿気がこもる夏場や、毛の長い犬では皮膚炎の原因になりやすいため注意が必要です。また、サイズが合っていない首輪はきつすぎると血行を妨げ、ゆるすぎると外れやすくなるため、健康への影響が大きくなります。
室内での事故のリスク
首輪をつけっぱなしにしていると、家具やケージの金具に引っかかる危険があります。首を強く締めつけられる事故や、パニックによるけがにつながる可能性があり、とくに留守番中や就寝中は飼い主がすぐに対処できないためリスクが高まります。事故を防ぐには、状況に応じて外すことも必要です。
首輪を外すべきタイミングと注意点
首輪は常に装着していると便利ですが、状況によっては外したほうが犬にとって安全で快適に過ごせます。外すべきタイミングを知り、正しく管理することが大切です。
就寝時や長時間の留守番時
犬が眠っているときや留守番をしているときは、首輪が家具やケージに引っかかってしまう危険があります。飼い主がすぐに対処できない状況では、思わぬ事故につながる可能性があるため、外しておくほうが安心です。特に夜間は犬もリラックスしているため、首輪を外して休ませることが望ましいでしょう。
シャンプーやグルーミングのとき
水やシャンプーが首輪にしみ込むと、蒸れやすくなり皮膚トラブルの原因となります。トリミングやブラッシングをする際も、毛が引っかかったり首輪が邪魔になったりするため、必ず外すようにしてください。清潔を保つためには、首輪自体も定期的に洗うことが大切です。
サイズ調整と日常的なチェック
首輪のサイズは成長や体型の変化に応じて見直す必要があります。特に子犬の時期や体重が増減したときは、首輪がきつくなっていないか確認することが重要です。また、摩耗や破損がないかも定期的に点検し、異常があれば早めに交換しましょう。

首輪をつけっぱなしにする代わりの工夫
首輪は便利で必要な道具ですが、常につけっぱなしにすることによるリスクもあります。そこで、犬の安全と快適さを守るために「つけっぱなしにしなくても適切に管理できる工夫」を取り入れることが大切です。
室内では首輪を外して休ませる
家の中では首輪を外し、犬が自由にくつろげる環境を整えることが望ましいです。特に就寝時や長時間の留守番のときに首輪を外しておけば、家具やケージに引っかかる事故を防げます。また、常に首元が解放されることで皮膚や毛の摩擦が減り、肌荒れや脱毛の予防にもつながります。外す時間を習慣化すれば、犬にとって落ち着いて休める時間が増え、心身の健康維持にも役立ちます。
迷子札を首輪以外で装着する
迷子対策は首輪だけに頼る必要はありません。ハーネスなどの胴輪に取り付けられるタイプの迷子札や、軽量で負担になりにくいタグを使えば、首輪を外している間も飼い主の連絡先を表示できます。特に散歩時は首輪ではなくハーネスを使用する家庭も増えており、そのハーネスに迷子札をつけることで識別性を確保できます。首輪を外している間でも身元が分かる工夫として効果的です。
マイクロチップを活用する
さらに確実な身元確認の方法として、マイクロチップの装着があります。動物病院で皮下に埋め込む小型チップで、専用リーダーで読み取ることで飼い主情報が確認できます。2022年から犬にマイクロチップ装着が義務化されており、すでに飼っている犬にも推奨されています。マイクロチップは外れたり壊れたりする心配がないため、首輪の補助的な役割として有効です。首輪を外している時間があっても、確実に飼い主に結びつけられる手段になります。
まとめ|犬の首輪はつけっぱなしにせず状況に応じて外そう
犬の首輪をつけっぱなしにすることには、災害や迷子防止といったメリットがあります。一方で、皮膚トラブルや家具への引っかかりなど、健康や安全に影響するデメリットも無視できません。就寝時や留守番のとき、シャンプーやグルーミングのときなどは外すことを習慣にするのが望ましいでしょう。
また、首輪を外している時間でも身元を特定できるように、胴輪やリードにつけられる迷子札やマイクロチップを活用することが有効です。犬にとって快適で安全な生活環境を整えるには、首輪を「常につけるか外すか」ではなく、状況に合わせて使い分ける姿勢が重要です。愛犬の健康と安全を守るために、ぜひ今回紹介したポイントを日常のケアに取り入れてみてください。
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▼参考文献
ブリーダーナビ.“家の中でも愛犬の首輪を付けっぱなしにするメリット・デメリット。みんなはどうしてるの?調査結果発表も!★ブリナビ調査隊★”.https://www.breeder-navi.jp/column/life/id-00211/(参照 2025-09-25)
YAHOO!ニュース.犬の首輪は一日中つけっぱなしにしてもいいの?”.https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/00a149eb37f6fbfc86e192b7116cda0916d4c7fb(参照 2025-09-25)