「ペットドアを後付けする費用はいくらですか?」
「ペットドアはどこで売っていますか?」
犬や猫と一緒に暮らしていると、「ドアを開けてほしい」と鳴かれたり、行きたい場所に行けず戸惑っている姿を目にしたりすることはありませんか。毎日のように繰り返されるドアの開閉は、飼い主にとっても手間になり、思わずストレスを感じてしまうこともあります。
そんな悩みを解決してくれるのが「ペットドアの後付け」です。後から取り付けられるタイプなら、住まいを大きく変えなくてもペットが自由に出入りできる快適な環境を整えられます。この記事では、ペットドアを設置するメリットや費用、手順、そしておすすめの商品まで詳しく紹介します。ペットドアの設置に悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてください。
※2025年8月28日時点の情報です。
ペットドア後付けのメリットと注意点
ペットドアを後付けすると、飼い主とペットの双方に多くのメリットがあります。ただし快適さの反面、設置前に確認しておきたい注意点も存在します。ここでは生活面・安全面・住宅環境の3つの視点から解説します。
飼い主とペットの生活が快適になる
ペットが自由に出入りできるようになることで、飼い主はドアの開閉に追われずに済みます。特に夜間や在宅ワーク中など、手を離せないときでもペットが自分のタイミングで移動できるため、双方のストレスが減少します。また、ペットにとっては「待たされる」ことがなくなり、生活リズムを乱さず過ごせる点も大きな利点です。
温度管理やセキュリティ面の注意点
一方で、ペットドアを設置すると部屋の冷暖房効率が下がることがあります。隙間風を防ぐためにマグネット付きや二重フラップ構造の製品を選ぶと良いでしょう。また、防犯面の観点からは、人が通れないサイズを選ぶことが重要です。外から侵入されない工夫がされているかどうかを必ず確認しましょう。
賃貸物件での設置に関する配慮
賃貸住宅の場合は、ドアや壁に穴を開けるタイプだと原状回復の際に費用負担が生じる可能性があります。工事不要で取り付けられる「はめ込み式」や「つっぱり式」を選べば、退去時のトラブルを避けられます。事前に管理会社へ確認しておくと安心です。
ペットドアの後付けにかかる費用の目安
ペットドアを後付けする際の費用は、選ぶ製品や設置方法によって大きく変わります。ここでは一般的な相場を示しつつ、DIYと業者依頼の違いを解説します。
製品価格の相場
市販されているペットドアは、簡易的なはめ込み式なら2,000~3,000円前後から購入可能です。中型犬用や断熱性の高いタイプになると1万円以上、さらに壁に埋め込む大型タイプでは2万円〜3万円台のものもあります。サイズや機能性に応じて価格帯が幅広い点が特徴です。
工事を依頼した場合の費用
壁やドアに穴を開けて取り付ける場合、専門業者に依頼するケースもあります。業者にもよりますが、施工費は1か所につき1万円〜3万円程度が目安で、製品代とあわせると合計で3万円〜5万円前後になることもあります。特に防火扉や金属製のドアに取り付ける場合は、追加費用が発生する可能性があります。
DIY設置でのコスト
木製ドアなど比較的加工しやすい材質であれば、自分で設置してコストを抑えることができます。必要な道具(ドリル、ノコギリ、メジャーなど)をすでに持っていれば追加費用は少なく済みますが、購入する場合は5,000円前後かかることもあります。DIYは費用を抑えやすい反面、仕上がりの精度や安全性に注意が必要です。
ペットドア後付けの設置手順(DIY向け)
ペットドアは、木製の室内ドアや引き戸、壁の一部、さらには網戸にも後付けが可能です。木製や合板のドアは加工しやすくDIYに向いていますが、金属製や防火仕様のドアは専門業者への依頼が望ましいです。
ただし、賃貸住宅の場合は注意が必要です。ドアや壁に穴を開けるタイプはもちろん、網戸用でも網を切って枠を取り付けるタイプが多いため、退去時には原状回復として張り替えや修繕を求められる可能性があります。賃貸にお住まいの方は、管理会社や大家さんに事前確認をしておくと安心です。
さらに、網戸用ペットドアは「完全室内飼育」を守りたい方には不向きです。設置すると外に出られるようになってしまうため、交通事故や感染症などのリスクが高まります。外に出ても安全な環境(例:完全に囲まれたバルコニーやキャットラン)がある場合に限定して活用するのが望ましいでしょう。
準備する道具と事前確認
DIY設置に必要な道具は、ドリル、ノコギリ、メジャー、鉛筆、やすり、プラスドライバーなどです。まずは取り付けたいドアや壁の厚みを確認し、製品が対応しているかチェックしましょう。ドア下部に設置する場合は、床からペットドアの下端までの高さをペットのお腹に合わせるのが目安です。猫や小型犬であれば5〜10cm、中型犬で10〜15cm程度が取りやすいとされています。体高に合わせて設置位置を調整すると、無理なく出入りできる環境になります。また、ペットドアは厚みがあるため、引き戸に設置する場合はドアの開閉が妨げられないか確認しておきましょう。
基本的な設置の流れ
- 取り付け位置を鉛筆で下書きする
- ドリルで角に穴を開け、ノコギリで開口部を切り抜く
- 切断面をやすりで整え、製品の枠をはめ込む
- フラップやカバーを取り付け、付属のネジで固定する
作業時間はおおよそ1〜2時間が目安です。多少切り口が不揃いでも、ペットドアを枠ごとはめ込むため大きな問題はなく、気になる部分はやすりで整えると仕上がりがきれいになります。
失敗を防ぐポイント
DIYでよくある失敗は「開口部を大きく切りすぎる」ことです。最初は小さめに開口し、必要に応じて広げると安心です。金属製や防火仕様のドアは無理に切断すると損傷する恐れがあるため、専門業者に依頼するのが適切です。さらに、設置後は隙間風を防ぐため、フラップの密閉度やネジの緩みを確認しておきましょう。また、ドアの端には木材の芯が入っている場合があるため、あまり端寄りに設置しないよう注意が必要です。
おすすめの後付けペットドア商品6選
ペットドアは種類が多く、住まいの環境やペットの大きさによって適したタイプが異なります。ここでは「出入り方向を調整できるタイプ」「仕切りや脱走防止を兼ねるもの」「網戸専用」「工事不要のペットドア」など、さまざまなニーズに対応できる商品を紹介します。それぞれの特徴を理解することで、失敗のない選び方が可能になります。ペットドアをつけたい場所とそれぞれの特徴を踏まえて検討してみてください。
【DIY用】出入りの方向を自由に切り替えたいかたに
サイズ:S:20*19.2*1.5cm、M:20*19.2*5.5cm、L:25*23.5*5.5cm
重量:S:280g M:367g L:496g
(ご注意:Sサイズはガラスドアと薄い扉に対応でき、厚いドアに取り付けることはできません)
カラー:ブラウン、ホワイト
脱走防止と仕切りを兼ねたいかたに
サイズ:高さ:120/140/160cm、取り付け幅:62-82cm
JOOHYのペットゲートは、部屋の仕切りや脱走防止に役立つゲートタイプです。高さ120cmで人がまたげず、猫や小型犬の飛び越えも防げます。ゲート中央に小さなペットドアがあり、必要なときだけ通れる仕組みになっているのが特徴です。突っ張り式で穴を開ける必要がなく、賃貸住宅でも使いやすい設計です。赤ちゃんのいる家庭にも兼用でき、ペットと子供の生活空間を分けたい方にも便利な商品です。
引き戸やL字構造に対応しているのを探しているかたに
本体サイズ(約): 幅245mm × 奥行44mm × 高さ1350~2200mm
出入口サイズ : 幅190mm ×高さ210cm
「小型犬・猫用 L型ペットドア ペットスルーもん PTG-L2200」は、引き戸に取り付けられるL型のペットドアです。シンプルなデザインで、室内のインテリアに馴染みやすいのが魅力です。小型犬や猫の利用に適しており、出入り口が安定しているため安心して使えます。引き戸対応タイプで襖にも対応しているため、和室や引き戸がある家庭でも使える製品です。
簡単に取り付けられるペットドアを探しているかたに
TOMMYFIELDのペットドアは、半自動でスムーズに開閉できる点が魅力のペットドアです。ペットが出入りすると自動的に閉まる仕組みが備わっているため、冷暖房効率を損ないにくく、飼い主の手間も軽減されます。取り付けは穴をあけたりドアを切ったりする必要がないので比較的簡単で、開閉スピードや強さを調整することも可能です。
網戸にペットドアを取り付けたいかたに
フレームサイズ:11 2/3「* 11 2/5」
弁開口部:9 3/5「* 9 9/10」
主な素材:プラスチック
MAVRICPOWERのペットドアは、網戸に取り付けられるペットドアで、換気をしながらペットが自由に出入りできるようにしたい家庭に向いています。ロック機能が付いているため、必要に応じて出入りを制御できる点も安心です。取り付けは比較的シンプルですが、網を切って枠を固定するタイプなので、賃貸住宅では退去時に網の張り替えが必要になる場合があります。完全室内飼育を守りたい方には不向きなため、使用する場合は囲われたバルコニーなど、安全が確保された環境に限定することが望ましいです。
工事不要でサッシに設置したいかたに
サイズ:幅20cm ×厚さ 25mm ×高さの調整範囲:1m50cm~2m30cm、スチール製(焼付け塗装)
ペット用ドアサイズ:14×16.3cm
カラー:ホワイト
「サンセイ 国産工事不要スチールパネルキャットドアS型(サッシ高150~230cm対応)」は、工事不要でサッシにそのまま設置できるパネル式のペットドアです。高さは150〜230cmに対応しており、ベランダや窓際からの出入りに適しています。壁やドアを加工する必要がないため、賃貸住宅にも導入しやすいのが大きなメリットです。国産のスチールパネル仕様で耐久性があり、外からの侵入防止も考慮された設計となっています。
まとめ:ペットドア後付けは暮らし方に合わせて選ぶことが大切
ペットドアを後付けすることで、飼い主の負担を減らし、ペットが自分のタイミングで自由に移動できる快適な環境を整えることができます。商品価格は数千円から数万円と幅広く、DIYで取り付ければコストを抑えられる一方、専門業者に依頼することで安全性や仕上がりを確保できます。設置にあたっては、ドアや壁の材質、網戸の有無、さらに賃貸住宅であれば原状回復の必要性を踏まえた検討が欠かせません。加えて、猫や小型犬であっても「完全室内飼育」を守りたい方には網戸タイプは不向きであることも押さえておく必要があります。生活環境やペットの性格に合わせて最適な方法を選び、快適で安全な住まいを整えてあげましょう。
#ペットドア #工事不要 #猫 #小動物のいる生活 #猫好きな人と繋がりたい #猫のいる生活
▼参考文献
ペットドアのアカシヤ.“ペットドア取り付け”.https://akaciya.co.jp/door.html(参照 2025-08-28)
ハピすむリフォーム.“憧れの猫用ドアを設置したい!ペットドアの後付け工事にかかる費用はいくら?”.https://hapisumu.jp/category/room-reform/17826/(参照 2025-08-28)
GLASSEC.“ペットドア取り付け”.https://glassec.tokyo/renovation/petdoor.html(参照 2025-08-28)
くらしのマーケット.“室内ドアにペット用の扉を取り付けよう”.https://curama.jp/778792065/blog/015b0870-ccba-46aa-be64-6539f516e686/(参照 2025-08-28)
ねこのきもち.“猫ドアがDIYでつくれるってほんと!?おすすめドアと設置方法”.https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=19067(参照 2025-08-28)