「うさぎのケージって、どれを選べばいいのかわからない…」
「うさぎのケージの適正なサイズは?」
そんな悩みを抱えているかたも多いのではないでしょうか。うさぎはデリケートな動物で、飼育環境がストレスや健康状態に直結します。特にケージは、1日の大半を過ごす大切な場所。清潔で快適、そして安全に過ごせるものを選びたいですよね。この記事では、うさぎ用ケージの種類と選び方のポイント、実際に使いやすいおすすめ商品までわかりやすく紹介します。うさぎのケージ選びで悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてください。
※2025年7月25日時点の情報です。
うさぎのケージの種類を紹介
うさぎにとってケージは「住まい」そのものです。そのため、素材や構造の違いによって過ごしやすさやお世話のしやすさが大きく変わります。ここでは、主なうさぎ用ケージの種類について特徴を比較しながら紹介します。
金網タイプ|通気性がよく丈夫で傷つきにくい
金網タイプのケージは通気性が高く、湿気がこもりにくいため夏場でも比較的快適に過ごせます。また丈夫で傷が付きにくく、丸洗いができるのも特徴です。ただし、金網床は足に負担がかかるため、うさぎの足裏にやさしいスノコやマットを敷くなどの工夫が必要です。金属部分が錆びにくい加工がされているかも選定時のチェックポイントになります。
プラスチック製・透明タイプ|見た目と掃除のしやすさを両立
透明タイプのケージは見た目がスタイリッシュで、うさぎの様子を外からよく観察できる点が魅力です。床やトレイ部分がプラスチックでできており、軽量で掃除がしやすいのも利点です。防音性も比較的高いため、夜間のガタつき音が気になりにくく、マンションなどの集合住宅でも使いやすい設計が多いです。ただし、傷がつきやすく、そこから汚れが入り込みやすい点がデメリットです。定期的な買い替えを検討している人におすすめです。
木製・インテリアタイプ|デザイン性重視の飼育者向け
インテリアに調和する木製ケージは、リビングなどにケージを設置したい飼い主に人気です。ナチュラルな雰囲気で見栄えがよく、サイズ展開も豊富にあります。木製は、足裏に優しいのでウサギの体への負担を軽減できます。ただし、木材は尿が染み込みやすく、こまめな手入れや防水シートの使用が必要です。また、かじる癖のあるうさぎには適していない場合があるため、性格や行動パターンを見極めたうえでの選択が重要です。
うさぎのケージを選ぶ際のポイント
うさぎ用ケージは「広さ」「高さ」「素材」「お世話のしやすさ」の全てを総合して選ぶことが大切です。とりわけ成長後の体格や普段の過ごし方、ケージ内の用品スペースを考慮して選ぶと、長期に快適な環境を用意できます。一方で過度に「大きければよい」とは限らず、生活スタイルに合ったサイズ選定が重要です
サイズは成長後の体格と生活パターンにあわせる
うさぎのケージサイズは、「幅60〜80cm」が主流ですが、将来の体格や日々の活動量をふまえて選ぶ必要があります。たとえばネザーランドドワーフのような小型種でも、成長後にゆとりをもたせるためには80サイズが推奨されることがあります。ただし、毎日十分にケージ外で遊ばせる時間がある場合は、60サイズでもレイアウト次第で快適に過ごせます。お家の広さに余裕がないというかたは、ケージ内のレイアウトの調整や部屋の中で散歩が十分にできるかどうかも念頭に置いて選びましょう。
素材や形状の特徴と安全性
ケージの床は、すのこタイプか網下タイプかで利便性が異なります。すのこを使用すれば足裏への負担を軽減でき、衛生管理もしやすくなります。網下タイプの場合は取り外し可能なトレイやスノコを活用し、尿や毛のお手入れが簡単にできるものを選ぶと掃除の負担が軽減できます。
ケアしやすさと慣れた環境の維持も重要
掃除のしやすさや、ケージから取り出す用品の統一は、うさぎのストレスを減らすうえで効果的です。普段使っているケージ形式に似たものを選ぶことで、環境変化への敏感なうさぎでも安心しやすくなります。また、普段から使っている餌入れやボトル類を継続して用いることで、うさぎが自分の縄張りだと認識しやすくなります。
うさぎのケージおすすめ7選
ここでは、掃除や通気性、安全性に配慮された構造のケージを中心に紹介します。飼育スタイルやうさぎの性格にあわせて、条件に合った1台を選ぶ参考にしてください。
サイズ:81.5長さ x 54.5幅 x 59高さ cm<
「クリアフロント80」は、透明度の高い前面アクリルパネルで、うさぎの様子を外からしっかり確認できるケージです。W81.5×D54.5×H59cmとゆとりあるサイズ感で、成長後もうさぎが過ごしやすいです。観音式の大きな扉と引き出し式トレイで掃除が簡単なのも特徴。デザイン性と実用性を兼ね備えたモデルです。
サイズ:W612×D452×H425mm
「ラビットケージ UK-650 パステルグリーン」は、シンプルで扱いやすいアイリスオーヤマ製の定番ケージ。幅65cmとコンパクトながら、高さがありうさぎが立ち上がっても余裕があります。スチールメッシュの天井と扉付きで、通気性が良好なだけでなく、床が天然スノコなのでうさぎの足にやさしい設計。初めての飼育でも設置・お手入れしやすい設計で、コストを抑えたいかたにも適しています。
サイズ:63.5長さ x 50幅 x 50高さ cm
「うさぎのカンタンおそうじケージ」は、掃除のしやすさを重視した設計が魅力のケージです。下部トレイが引き出せるため、床材やトイレシートの交換がスムーズ。前面のドアは大きく開き、天井部分も広く開口するため、うさぎの出入りや抱き上げにも便利です。高さを抑えたデザインで、圧迫感が少なく、ケージ内での落下によるケガを防ぎやすい設計です。
サイズ:72長さ x 50幅 x 61高さ cm
2段構造の大型ケージで横幅72cm・奥行50cmとスペースにゆとりがあり、大きめのうさぎでものびのびと暮らせます。天井にドアがあり、上からの世話や餌やりがしやすい仕様。折りたたみ式で収納性が高く、引き出し式トレイにより、掃除の手間を軽減できます。
サイズ:70長さ x 54幅 x 60高さ cm
「ラビんぐ スマートルーム」は、段差が少ないフラットフロア構造により、足腰への負担を減らすことができるケージです。トイレとスノコの段差がないのでスムーズにトイレができます。観音式の大きな扉は正面からの世話がしやすく、うさぎの出入りもスムーズ。段差の少ない床設計を重視したい家庭に向いた仕様です。
サイズ:82長さ x 56.5幅 x 60.5高さ cm
素材:ポリプロピレン, 合金鋼
「ミニマルランド クリアケージ M」は、クリアカバーがついているので、おしっこの飛び散りを防げて、ケージ周りのお掃除がラクラクできるデザイン。外からうさぎの様子がよく見えるため、常に体調や行動のチェックがしやすい構造です。床面が黒で汚れが目立たない点も魅力で、ケージ内にトイレや食器を配置してもロフト部分のおかげで狭さを感じにくく、快適な空間づくりができます。
サイズ:81長さ x 50.5幅 x 55高さ cm
素材:ポリプロピレン, 合金鋼
「小動物 組み立て C62 イージーホーム エボ」は、ケージ底面が全面スノコ構造で、糞尿が下に落ちる仕組みのため、清潔さを保ちやすい仕様。トレイは引き出し式で、日々の掃除が手間なく行えます。天板が丸ごと開くので掃除のストレスが軽減されます。スチールフレームの安定感と手入れのしやすさを両立しており、長期飼育を視野に入れた環境づくりにも対応できます。
ケージ設置時に気をつけたいこと
うさぎが安心して暮らせる環境をつくるには、ケージの設置場所やまわりの環境にも配慮が必要です。ここでは、うさぎの健康やストレス軽減に大きく関わる2つの視点から、注意すべきポイントを紹介します。
設置場所の温度・湿度と騒音に注意する
うさぎは高温多湿に弱く、気温が28℃を超えると熱中症のリスクが高まるとされています。ケージは直射日光が当たる場所や、エアコンの風が直接当たる位置を避け、風通しの良い場所に設置しましょう。また、テレビやスピーカーの近くなど騒がしい場所では、音や振動に敏感なうさぎがストレスを感じやすくなります。静かで安定した環境が理想です。
ケージ内にそろえたい基本アイテム
ケージの中には、トイレ・給水ボトル・牧草入れ・フード入れ・すのこなど、生活に必要なアイテムをあらかじめ設置する必要があります。とくに給水ボトルは倒れにくく、うさぎが舐めやすい位置に固定することが大切です。また、トイレは隅に設置し、同じ場所で排泄できるようにしておくと、うさぎのトイレトレーニングにも役立ちます。日常的な動線を意識し、配置を工夫することで快適な生活空間が整います。
快適な暮らしのためにできる工夫
うさぎが健康でストレスの少ない毎日を過ごすためには、ケージ内の環境だけでなく、日々の関わり方やレイアウトにも配慮が求められます。ここでは、うさぎの生活の質を高めるために飼い主ができる工夫を紹介します。
ケージ内レイアウトを定期的に見直す
ケージ内が狭く感じられる原因のひとつは、アイテムの配置バランスです。トイレや給水ボトル、フード容器が動線を妨げていると、うさぎが思うように動けずストレスを感じることがあります。うさぎの行動パターンや排泄の癖を観察しながら、アイテムの配置を調整することで、より動きやすい空間をつくることができます。掃除のしやすさにもつながるため、定期的な見直しが効果的です。
ストレスを軽減する静かな環境づくり
うさぎは聴覚が非常に敏感な動物であり、わずかな音や振動にも反応します。家電のモーター音や掃除機の近くなどにケージを設置すると、驚いてケージ内を暴れまわることもあります。音の少ない部屋や、人通りが少ないスペースに設置することが理想的です。また、昼夜のリズムを保つために、照明のつけっぱなしは避け、夜間は暗めの環境にしておくと安心して眠れるようになります。
まとめ|うさぎに適したケージ選びで毎日を快適に
うさぎが健康で落ち着いた毎日を過ごすためには、単に広さや価格で選ぶのではなく、「安心できる縄張り」をつくるという視点でケージを選ぶことが大切です。体格や性格に合ったサイズ感はもちろん、通気性・掃除のしやすさ・床材の安全性といった構造面にも注目しましょう。床が不適切なままでは、足裏に炎症が起こることもあり、衛生管理のしやすさはうさぎの健康に直結します。
また、設置場所の温度・湿度・音環境などの外的要因も、ストレスを感じやすいうさぎにとって重要なポイントです。飼育スタイルや住環境にあわせて、落ち着いて過ごせる場所を選びましょう。この記事で紹介したようなポイントを押さえておけば、毎日の体調管理や排泄習慣も安定しやすくなります。
うさぎが安心して過ごせる“住まい”を整えることは、日々の信頼関係や健康維持につながる第一歩です。うさぎの目線に立ち、より快適な環境づくりを目指してみてください。
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▼参考文献
~うさぎのいる暮らしを作る店~ うさぎのしっぽ.“ケージサイズで悩んでいます”.https://www.rabbittail.com/s/qa/detail/28095/L3MvcWEvY2F0ZWdvcnkvMS82OC8(参照 2025-07-25)
日本動物医療センター JAMC.“快適なケージ作りの5つのポイント~初めてうさぎを飼う方へ”.https://jamc.co.jp/rabbit_colum/1045-2/(参照 2025-07-25)