「部屋の雰囲気を壊さない、おしゃれなうさぎ用のケージがほしい」と感じたことはありませんか。うさぎと暮らす空間では、ケージの見た目が部屋の印象を大きく左右します。しかし、デザインだけで選ぶと、サイズ不足や通気性の悪さ、掃除のしにくさといった問題が起こりやすく、うさぎの健康や快適さを損なうおそれがあります。
この記事では、うさぎの安全と暮らしやすさを守りながら、インテリアにもなじむおしゃれケージの選び方と商品を紹介します。買い替えやうさぎをお迎えするときの参考にしてください。
※2025年8月15日時点の情報です。
うさぎのおしゃれケージを選ぶ前に確認すべきポイント
おしゃれなデザインのケージは魅力的ですが、見た目だけで選ぶと飼育環境が悪化することがあります。うさぎは広さや通気性、清潔さが確保された環境でこそ健康に暮らせます。ここでは、インテリア性を保ちながら、うさぎの安全と快適さを両立するために必ず押さえておきたい選び方のポイントを紹介します。
ケージのサイズと形状
うさぎは活発に動き回るため、十分な広さを確保できるケージが必要です。成長後の体長の約3倍の幅、立ち上がっても耳が天井に触れない高さが理想です。最低でも、うさぎが足を伸ばせる位の広さと立ち上がっても耳がぶつからない程度の高さは確保する必要があります。特に横幅が狭いと運動不足になり、肥満やストレスの原因となります。また、トイレや休憩スペース、給水ボトルなどを設置できる余裕も必要です。高さのあるケージは上下運動ができ、運動不足解消にもつながりますが、転落防止策も忘れずに取り入れましょう。
素材の違いと特徴
木製は温かみがあり、インテリアとの調和もしやすい素材です。ただし、うさぎはかじる習性があるため、塗装や接着剤の安全性を必ず確認しましょう。金属製は耐久性と通気性が高く、掃除もしやすい反面、無機質な印象になりがちです。アクリル製は透明で視界を遮らず、美しい見た目を保てますが、通気性が低めで熱がこもりやすい点に注意が必要です。各素材のメリットとデメリットを理解して選びましょう。
掃除・レイアウトのしやすさ
毎日の掃除が負担にならない構造かどうかは、長く使ううえで大きなポイントです。天井や側面が大きく開くタイプや、引き出し式の底トレイは、掃除時間を短縮できます。また、キャスター付きケージは移動が容易で便利ですが、うさぎの場合は跳ねたり体当たりした際にケージが動いてしまう可能性があります。そのため、ストッパー付きキャスターを選ぶか、使用しない場合はキャスターを外して安定させると安全です。配置場所は風通しと採光のバランスを考慮し、エアコンが直接当たらないうさぎが落ち着ける位置を選びましょう。
インテリアになじむうさぎのケージデザインの選び方
うさぎ用ケージは機能性を重視しがちですが、部屋の雰囲気に合わないデザインだと生活空間全体の印象が損なわれることがあります。インテリアになじむケージを選ぶことで、見た目の美しさだけでなく、うさぎのケージが部屋に自然に溶け込み、来客時にも好印象を与えられます。ここでは、部屋の雰囲気や家具との調和を考えたデザイン選びのポイントを紹介します。
カラーと素材の統一感を意識する
部屋の家具や床、カーテンの色味に合わせたケージを選ぶと、全体の統一感が高まります。ナチュラルな木目調は温かみがあり北欧風やカフェ風の部屋に合いやすく、ホワイトやグレーはシンプルモダンな空間に馴染みます。金属フレームの場合は艶消し塗装のものを選ぶと生活感が抑えられます。
部屋のスタイル別おすすめデザイン
ナチュラルテイストの部屋では、木製フレームや天然素材を活かしたデザインがマッチします。北欧風なら淡い色合いとシンプルな直線デザインが合いやすく、モダンな部屋ではブラックやシルバーの金属製ケージが引き締まった印象を与えます。可愛らしい雰囲気を演出したい場合は、パステルカラーや曲線を取り入れたデザインもおすすめです。
配置場所と動線の工夫
ケージの位置は、うさぎが落ち着ける場所であり、かつ掃除や世話がしやすい場所を選びます。リビングの一角や窓際は明るく見栄えが良い反面、直射日光やエアコンの風が直接当たらないよう注意が必要です。また、家具の間に収まるサイズや形状を選ぶことで、部屋の動線を妨げず、圧迫感のないレイアウトが実現できます。
うさぎも使えるおしゃれなケージ4選|インテリアになじむデザインを紹介
うさぎ専用のケージは種類が少なく、おしゃれなものを探すのに苦労しますよね。そこで、犬や猫用として販売されているケージの中には、うさぎの飼育環境にも適したデザインのものがあります。インテリアになじむ見た目に加え、広さや通気性、安全性などの条件を満たす商品を選べば、快適な住環境を作ることが可能です。ここでは、うさぎにも活用できるおしゃれなケージを紹介します。それぞれの特徴や使う際の注意点もあわせて確認しましょう。
内寸:約130×65cm
外寸:約136×71cm
柵の間隔:約4cm
※多少の誤差が生じる場合がございます。
北欧風デザインの丸みを帯びたパネルが特徴のペットルームで、優しい色合いと木目調がインテリアによくなじみます。パネルは組み換えが可能で、部屋の広さや形状に合わせて拡張できるのが魅力です。高さはうさぎが飛び出しにくい設定で、内部は見通しが良く、飼い主からもうさぎの様子を確認しやすい構造。床面にマットを敷けば足裏保護もでき、快適な飼育空間として活用できます。
外寸:幅約97.5×奥行約66.5×高さ約63.5
内寸:幅約85.5×奥行約54.5×高さ約61.5
入口:幅約35.5×高さ約50
木目調パネルとスチールフレームを組み合わせた高級感あるデザインで、インテリア性に優れています。内寸の幅約85cmと広々とした空間は、うさぎが方向転換や小さなジャンプをするのにも十分。屋根付きで脱走防止ができ、扉が大きく開くため掃除やお世話もスムーズです。うさぎ用として使う場合、底トレーは樹脂ビニル製なので足裏保護になりますが、滑り防止や保温のためにマットを敷くとより安心です。
サイズ:76長さ x 50.5幅 x 47高さ cm
素材:PP、ABS、スチール
カラーは、グリーン・ホワイト・ピンク・ブラックの4色展開のシンプルなデザインで、どんな部屋にもなじみやすいケージです。幅76cm×奥行50.5cmとコンパクトながらも、うさぎが快適に過ごせる十分な広さを確保。大型ドアで出入りや掃除がしやすく、軽量構造で移動も簡単です。うさぎ用として使用する場合は、床面に滑りにくいマットやすのこを敷き、足への負担を軽減しましょう。
サイズ:シンプルモダンケージ / Nomal、シンプルモダンケージミニ / Mini、シンプルモダンケージ8枚 / Widem
ブラックフレームとクリアパネルを組み合わせたモダンなデザインが特徴で、部屋のアクセントにもなります。専用クリアマットがセットになっており、床面の保護や掃除のしやすさが向上します。幅広のスペースはうさぎのくつろぎ場として十分で、扉が大きく開くためメンテナンスも楽に行えます。うさぎ用として使う場合は、かじり防止のため、内部レイアウトに工夫を加えると良いでしょう。
おしゃれケージを安全に使うための工夫
おしゃれなケージを選んでも、使い方や設置環境を誤ると、うさぎにとって快適とは言えなくなってしまいます。特に犬猫用ケージをうさぎ用に転用する場合は、いくつかの工夫を加えることが大切です。ここでは、安全性と快適さを両立させるためのポイントを紹介します。
床材で足裏を保護する
うさぎの足裏はとてもデリケートで、硬い床や金網の上ではソアホックという炎症の原因になります。底トレーが樹脂製であっても、滑りやすい場合は布製マットや滑り止めシートを敷いてあげると安心です。季節に応じて夏はひんやりマット、冬は保温マットを取り入れるとうさぎの快適さが増します。
かじり対策を忘れない
ケージ内の樹脂や木材部分は、うさぎがかじってしまうことがあります。かじり木を設置することで注意をそらし、誤飲や破損を防ぐ工夫が必要です。塗装や接着剤を使用している部分は安全性を必ず確認しましょう。
設置場所の工夫
ケージの置き場所は、直射日光やエアコンの風が直接当たらない位置を選びます。また、家族の動線から少し外れた場所に置くことで、うさぎが落ち着ける空間を確保できます。キャスター付きのケージを使う場合は、必ずストッパーをかけて動かないように固定しましょう。
まとめ|おしゃれで安全なケージ選びでうさぎとの暮らしを快適に
うさぎと暮らす部屋では、ケージの見た目と機能性の両立が重要です。インテリアになじむおしゃれなデザインを選びつつ、サイズ・素材・掃除のしやすさなど基本的な条件を満たすことが快適な飼育環境につながります。犬や猫用ケージでも、足裏保護やかじり対策を取り入れることで、うさぎに適した住まいとして十分に活用できます。
今回紹介したケージはいずれもデザイン性と機能性を兼ね備えたものばかりです。おしゃれさに加え、安全性を意識した工夫を取り入れることで、うさぎが安心して過ごせる空間が整います。大切な家族であるうさぎの健康と快適さを守りながら、インテリアを楽しめるケージ選びをしてください。
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▼参考文献
日本動物医療センター JAMC.“快適なケージ作りの5つのポイント~初めてうさぎを飼う方へ”.https://jamc.co.jp/rabbit_colum/1045-2/(参照 2025-07-25)