「デオトイレの砂でおすすめなのは?」
「猫のシステムトイレに固まる砂は使えますか?」
猫を飼っているかたは、このような疑問を持つこともあるのではないでしょうか。猫のトイレ環境は、清潔さと使いやすさの両方が重要です。しかし、砂の種類によっては臭いが残ったり、崩れやすかったりと扱いにくさを感じることもあります。
この記事では、猫の快適さとお手入れのしやすさを両立する臭わない・崩れにくいシステムトイレ用のおすすめの猫砂を紹介します。選び方や特徴もわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※2025年9月29日時点の情報です。
猫のシステムトイレとは?仕組みと特徴を解説
猫のトイレには、一般的な「固まる砂タイプ」と、尿と便を分けて処理する「システムトイレタイプ」があります。なかでもシステムトイレは、消臭性や掃除の手軽さから選ばれやすいです。清潔を保ちやすく、共働き家庭や多頭飼いにも向いているのが特徴です。
システムトイレってどう違うの?
システムトイレは、上下2層構造になっているのが大きな特徴です。上段には専用の砂を敷き、下段には尿を吸収するペットシートをセットします。猫が排尿すると、砂を通った尿が下のシートに吸収され、上段の砂は乾いた状態をキープします。湿気がこもりにくく、アンモニア臭の発生を抑えられます。固まるタイプのように毎回すくい取る手間がなく、シートを1週間前後で交換すれば清潔を保てるため、忙しい家庭でも扱いやすいトイレです。
お手入れがぐっとラクになる理由
最大の魅力は、臭いがこもりにくいことです。尿が下層に落ちる構造のため、湿った砂が残らず、トイレ空間を清潔に保てます。また、砂の減りがゆるやかで経済的な点も魅力です。掃除の頻度が減り、猫の足裏も汚れにくいので、トイレ後に床へ足跡がつくことも少なくなります。
砂選びを間違えると失敗することも
ただし、砂の種類によっては崩れやすく、トレイの下で詰まりやすいものもあります。猫の中には砂の粒感や素材の好みがはっきりしている子も多く、慣れるまで時間がかかる場合があります。特に子猫やシニア猫は粒が大きすぎると歩きづらさを感じやすいため、年齢や性格に合わせて選ぶことが快適なトイレ環境づくりのポイントです。
砂の種類と選び方のポイント
システムトイレでは、尿が砂を通過して下段のシートに吸収される仕組みのため、砂の「通水性」や「崩れにくさ」がとても重要です。砂の種類を間違えると、上段に尿がたまり臭いの原因になることもあります。ここでは、システムトイレで実際に使用されている代表的な3種類の砂と、それぞれの特徴を解説します。
木製タイプ|扱いやすく通水性にすぐれるが湿気対策がカギ
木製タイプは、システムトイレとの相性がとても良い素材です。木の繊維にすき間があるため、尿を素早く下段のシートへ通し、上段を乾いた状態に保てます。天然木の吸着作用でアンモニア臭を抑えられるのも特徴です。ただし、湿度が高い場所では砂がふやけて崩れやすくなることがあります。なかには木の香りを嫌う猫もいるため、無香タイプを選ぶと慣れやすいでしょう。風通しのよい場所で使用すれば、通水性を長く維持できます。
おからタイプ|自然派志向の家庭で使いやすいが湿気に注意
おから素材の砂は植物由来で、猫が舐めても安全性が高いとされています。吸収力があり、燃えるゴミとして処分できる点が便利です。ただし、システムトイレではやや崩れやすく、湿気が多いと粉状になり下段に溜まりやすい傾向があります。トイレの下部が汚れやすい環境では、交換サイクルを短く設定すると衛生的に使えます。香り付きタイプを選ぶことで、木製よりもやや劣る脱臭力を補えます。
シリカゲルタイプ|高い脱臭力を持つが摩擦には注意
シリカゲルは、粒の内部に微細な孔があり、水分や臭い成分を吸着して乾燥状態を保ちます。通水性が高く、尿を下のシートに通したあとも砂自体に残った水分を閉じ込めるため、システムトイレとの相性は良好です。上段の砂が湿りにくく、さらさらした状態を長く維持できます。ただし、粒が硬く角ばっているため、猫が砂をかく動作を繰り返すとスノコや受け皿のプラスチック部分に細かい傷がつくことがあります。傷に汚れが残りやすくなる場合もあるため、使用後はこまめな水洗いを心がけると清潔に保てます。
システムトイレに向いていないタイプ
システムトイレでは、尿が砂を通り抜けて下段のシートに吸収される仕組みのため、通水性がない砂は構造上合いません。とくに鉱物系(ベントナイトなど)と紙素材の砂は、システムトイレではトラブルが起きやすいタイプです。
鉱物系の砂は尿を吸うとすぐに固まり、スノコ部分をふさいでしまいます。固まった砂がトレーにこびりつくと、通水が妨げられ臭いの原因になるだけでなく、トイレ本体を傷めることもあります。
また、紙素材の砂は軽く扱いやすい一方、通水性が低く、尿を吸い込んで上段に湿気を残してしまいます。軽量のため猫が砂をかくと飛び散りやすく、こまめな掃除が必要です。
いずれも「通す」より「吸う」性質を持つため、システムトイレの構造と相性がよくありません。トイレの性能を活かすなら、木製やおから、シリカゲルなど通水を前提とした素材を選ぶと清潔を保ちやすくなります。
システムトイレで使いやすい猫砂7選
ここでは、臭い対策や崩れにくさに配慮して作られたシステムトイレ対応の砂を紹介します。素材や形状によって通水性や使用感が異なるため、猫の性格やトイレ環境に合わせて選びましょう。
においを抑えて通水しやすい!王道の木製タイプ
サイズ:4.5 リットル
主な素材:木材、撥水剤
「デオトイレ消臭・抗菌チップ システムトイレ 猫用 飛び散らない ねこ型チップ」は、天然木を使用したチップで、尿からアンモニアを発生させやすい菌を99.9%抑制する性能が確認されています。ねこ型の大粒形状は通水性に優れ、尿を下のシートにしっかり通すため、トイレ全体を乾いた状態で保ちやすい構造です。ふやけにくく飛び散りにくいため、掃除の手間を抑えられます。木の香りが穏やかで、香りに敏感な猫にも慣れやすいタイプです。
サイズ:4.5 リットル
主な素材:木材
「ニャンとも清潔トイレ 猫砂 [天然素材でパワフルに脱臭] 脱臭・抗菌チップ 大きめの粒 4.5L」は、天然の針葉樹を使用し、高い脱臭力と通水性を両立したチップです。粒が大きく足裏に付きにくいため、猫砂の持ち出しを防ぎやすいのが特長です。湿気を吸いにくく崩れにくいため、多頭飼いの家庭でも清潔な状態を保てます。香りは無香なので、香料が苦手な猫にも使いやすい素材です。
サイズ:22 キログラム
主な素材:天然木
STクラフトの天然木を圧縮したペレットタイプの猫砂で、通水性と吸収力のバランスに優れています。システムトイレ専用の粗粒設計で通水性が高く、尿を下のシートへ効率よく通過させます。尿で濡れたチップはおが屑に戻り、システムトイレの下に落ちる設計なので清潔感を保てます。大容量で、長期間使える点が魅力。
トイレに流せる手軽さが魅力!おからタイプ
サイズ:2.3kg×1袋
主な素材:おから猫砂58%、ベントナイト30%、キャッサバ砂10%、SAP吸収ポリマー1%、食品用重曹1%配合
Zutto Nyanの「バランスMix配合 トイレに流せる!」は、おからを主成分に、ベントナイトやキャッサバ粉を組み合わせた多層構造の猫砂です。吸水性と通水性を両立し、しっかり固まり崩れにくいバランス設計になっています。重曹を配合しており、臭い成分を吸着しやすいのも特徴。天然素材を中心に構成されているため、トイレに流せるタイプを探している家庭にも適しています。
さらさら長持ち!湿気に強いシリカゲルタイプ
サイズ:6 リットル
主な素材:シリカゲル
「アイリスオーヤマ システムトイレ用 におわない消臭サンド クエン酸入り」は、クエン酸配合によりアンモニア臭を中和し、シリカゲルの多孔質構造が尿の水分と臭いをしっかり吸着します。固まらないためシステムトイレのスノコを通して使用でき、上段をさらさらな状態に保ちやすい設計です。無香料タイプで香りが苦手な猫にも使いやすく、定期的なかき混ぜで脱臭効果を長持ちさせられます。
サイズ:3.0 リットル
主な素材:シリカゲル(二酸化ケイ素)
「カインズ(CAINZ) 固まらない サラサラネコ砂」は、無香料タイプのシリカゲル砂で、強い脱臭力と乾燥性を備えています。多孔質構造のシリカゲルが尿の水分と臭い成分を吸着し、排尿後もさらさらの状態を保ちやすい構造です。固まらないタイプのため、システムトイレに対応しており、下段のシートと組み合わせて使用できます。香料が含まれていないので、香りに敏感な猫にも使いやすい砂です。
サイズ:4.6 リットル
主な素材:シリカゲル
「JOYPET シリカサンドクラッシュ 4.6L」は、細かく砕いたシリカゲル素材を使用した、固まらないタイプの猫砂です。多孔質構造により尿の水分や臭い成分を内部に吸着し、時間とともに色が変化します。見た目が溶けていくように見えますが、水分を取り込んで粒が白濁・収縮するためで、実際に溶解するわけではありません。尿を通しながら上段をさらさらに保てるため、システムトイレでも使いやすい砂です。使用後はトイレに流すか生ごみとして処分できます。
砂を長持ちさせるコツとお手入れ方法
システムトイレは、上段の砂と下段のシートで尿を分離し、臭いを抑える仕組みになっています。砂の通水性を保ち、下のシートを清潔に維持することが、長持ちのポイントです。ここでは、構造に合わせたお手入れの工夫を紹介します。
上段の砂は「かき混ぜ」と「部分交換」で清潔に
上段の砂は、尿がかかる部分に湿気が残りやすく、放置すると臭いの原因になります。1日1回を目安にスコップで軽くかき混ぜると、通気が良くなり、乾燥状態を保ちやすくなります。全量交換よりも、汚れた部分だけを取り除く「部分交換」をこまめに行うと経済的です。木製チップやシリカゲルなど通水タイプの砂は、かき混ぜることで吸着面がリセットされ、脱臭効果が続きます。
下段シートは「湿気と臭い戻り」に注意
システムトイレのシートは、尿を吸収したあとも内部に臭いを閉じ込める仕組みです。ただし、交換が遅れるとシート内の水分が蒸発し、臭いが上段に戻ることがあります。製品表示と使用状況により変わりますが、目安として夏場は3日、冬場でも5日程度を目安に交換しましょう。2匹以上で使用している場合は、1〜2日での取り替えが推奨されます。
スノコ部分の詰まりを防ぐ
砂が崩れてスノコのすき間に詰まると、尿が下に通りにくくなり、シートがうまく機能しなくなります。週に1回はスノコ部分を取り外して水洗いし、隙間の汚れを落としましょう。木製砂やおから砂を使用している場合は、崩れた粉をスプーンやブラシで軽く払うと効果的です。
トイレの設置環境にもひと工夫を
通気の悪い場所では、砂もシートも湿気をため込みやすくなります。エアコンの風が直接当たらない、風通しのよい場所に設置するのがおすすめです。湿度が高い季節は、トイレの近くに除湿剤を置くと臭いの発生を防ぎやすくなります。
まとめ|猫に合った砂で、システムトイレをより快適に
システムトイレの砂選びは、通水性や消臭力だけでなく、猫の好みや生活環境にも大きく関わります。木製タイプは通水性と扱いやすさのバランスが良く、おからタイプは自然由来で処理がしやすいのが魅力です。シリカゲルタイプは脱臭効果にすぐれ、長時間さらさらの状態を保ちやすくなっています。
また、砂の種類に関係なく、定期的なかき混ぜやシート交換を行うことで臭いを防ぎ、清潔な状態を維持できます。特にスノコ部分の詰まりを防ぐことが、システムトイレを長く快適に使うためのポイントです。
猫が落ち着いて排泄できる環境は、健康管理にもつながります。愛猫に合った砂を選び、トイレを清潔に保ちながら、快適な暮らしをサポートしてあげましょう。
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