「犬が外でしかトイレをしない理由はなんだろう。」
「外でしかトイレをしない犬でも、室内トイレを覚えられるのだろうか。」
と悩んでいるかたもいるのではないでしょうか。
外での排泄が習慣になっている犬でも、環境を整えながら段階的に練習すると、室内トイレを覚えられる場合があります。ただし、無理に我慢させたり、失敗を叱ったりする方法は適切ではありません。
この記事では、犬が外でしかトイレをしない理由や、室内で排泄できるようにするしつけ方、注意点を解説します。愛犬に合った進め方を知るために、ぜひ参考にしてください。
※2026年7月27日時点の情報です。
外でしかトイレをしない犬は室内トイレも覚えたほうがよい?
犬が外で排泄する習慣自体に問題があるわけではありません。しかし、天候や災害、愛犬の体調によって散歩へ行けない日もあります。外へ出られない状況に備えて、室内でも排泄できるように練習しておくと、犬と飼い主の負担を減らしやすくなります。
雨の日でも排泄を我慢しにくくなる
外でしかトイレをしない犬は、雨や雪、雷などで散歩へ行けないときに、排泄を我慢してしまう場合があります。悪天候のなかで毎回外へ連れ出すと、犬だけでなく飼い主にも負担がかかります。
室内でのトイレができれば、天候に左右されず、犬が排泄したいタイミングに合わせてトイレへ誘導できます。外での排泄をすぐにやめる必要はないため、まずは室内と屋外の両方で排泄できる状態を目指すと、生活環境の変化にも対応しやすくなるでしょう。
災害や体調不良で外へ行けないときに役立つ
地震や台風などの災害が発生すると、普段の散歩コースを歩けない場合があります。また、飼い主が体調を崩し、いつもの時間に散歩へ行けない場面も考えられます。
避難先や外出が難しい状況に備え、決められた場所で排泄できるよう、日頃から練習しておくことが大切です。
シニア犬になっても排泄の負担を減らしやすい
年齢を重ねた犬は、足腰の衰えや体調の変化によって、玄関の段差や長い散歩が負担になる場合があります。普段は問題なく外へ出られていても、将来も同じ生活を続けられるとは限りません。
室内に排泄場所があれば、外まで移動する距離を短くできます。その際、トイレの入口が高いと足を上げにくいため、シニア期には段差が低く、体を回せる広さのあるトイレを選ぶと使いやすくなります。
外でしか排泄しない習慣が定着してから室内へ切り替える場合は、時間がかかるケースがあります。愛犬が元気なうちから室内でも排泄する経験を増やし、将来の体調や生活環境の変化に備えましょう。
犬が外でしかトイレをしないのはなぜ?
犬が外でしかトイレをしない主な理由は、散歩中の排泄が習慣になっている、土や草などの屋外環境に慣れている、専用の寝床が定まっていないためです。
以前は室内で排泄できていた犬が急に外でしかしなくなった場合は、体調の変化が関係している可能性もあります。室内トイレの練習を始める前に、当てはまる原因がないか確認しましょう。
散歩中の排泄が習慣になっている
散歩中に毎回トイレを済ませる生活が続くと、「トイレは外でする」と覚える場合があります。
毎日同じ時間に散歩へ行き、外で排泄する流れが定着すると、室内で尿意や便意を感じても、外へ出るまで我慢する犬もいます。しつけができていないのではなく、散歩と排泄が一連の習慣になっている状態です。
外での排泄が長く続いているほど、室内でのトイレへ切り替えるまでに時間がかかる場合があります。急に習慣を変えようとせず、犬のペースに合わせて練習を進める必要があります。
土や草など屋外の環境に慣れている
普段から土や草の上でトイレをしている犬は、足元の感触や屋外のにおいを排泄場所の目印にしている場合があります。
また、散歩中に周囲のにおいを嗅いだり、ほかの犬のマーキング跡を確認したりする行動が、排泄のきっかけになるケースもあります。
屋外の環境に慣れた犬にとって、平らなトイレシートは足元の感触や周囲の様子が大きく異なります。室内にシートを置くだけでは排泄場所だと認識できない犬もいるため、普段どのような場所を選んでいるのか観察しておきましょう。
トイレシートの吸収力やサイズによっても、犬の使いやすさは変わります。選び方やおすすめの商品は、以下の記事で詳しく紹介しています。

休む場所と排泄場所の区別がついていない
犬は、休む場所の近くで排泄することを避ける場合があります。クレートやベッドなどの寝床とトイレの位置が近すぎたり、室内で休む場所が定まっていなかったりすると、排泄場所を選びにくくなる可能性があります。
室内トイレを覚えさせる際は、犬が休む場所と排泄する場所を分けて配置することが大切です。ただし、寝床を整えるだけで改善するとは限らないため、これまでの習慣や好む排泄環境もあわせて確認しましょう。
急に室内トイレを使わなくなった場合は体調も確認する
以前は室内で排泄できていた犬が、急にトイレを使わなくなった場合は、足腰の痛みや体調の変化も考えられます。
排尿しにくそうにする、排泄時に痛がる、回数が急に変わったなどの様子がみられるときは、しつけの問題と決めつけず、動物病院への相談も検討してください。
外でしかトイレをしない犬を室内で排泄できるようにするしつけ方
外でしかトイレをしない犬でも、これまでの習慣や環境に配慮しながら練習を続けることで、室内で排泄できるようになる場合があります。
大切なのは、急いで外での排泄をやめさせるのではなく、「室内でも排泄できる」という成功体験を少しずつ増やすことです。
落ち着いて排泄できるトイレ環境を整える
犬が室内トイレを使わない場合は、まずトイレの環境を見直しましょう。
トイレは、人の出入りが少なく、犬が落ち着いて排泄できる場所に設置することが大切です。また、寝床や食事場所から適度に離し、体を無理なく方向転換できる広さを確保しましょう。
トイレシートが汚れたままだと使いたがらない犬もいるため、排泄後は早めに交換してください。
犬によっては、サークルを活用してトイレの場所を覚えやすくなる場合もあります。設置方法や選び方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

排泄したくなるタイミングでトイレへ誘導する
犬は、起床後や食後、水を飲んだあと、遊んだあとなどに排泄しやすい傾向があります。
床のにおいを嗅ぐ、落ち着きなく歩き回る、その場でくるくる回るなど、排泄前の様子が見られたら室内トイレへ誘導しましょう。
排泄するまで長時間待たせたり、無理にトイレへ閉じ込めたりすると、室内トイレに苦手意識を持つ場合があります。誘導したあとは急かさず、犬が落ち着いて排泄できるよう静かに見守りましょう。
室内で排泄できたらすぐに褒める
室内トイレで排泄できたら、その場ですぐに褒めてご褒美を与えましょう。排泄から時間が経って褒めても、犬は何を褒められたのか理解しにくくなります。排泄が終わった直後に褒めることで、「室内トイレで排泄すると褒めてもらえる」と覚えやすくなります。
また、毎回同じタイミングで褒めることが、成功体験を積み重ねるポイントです。
外で排泄するときの合図を室内でも使う
まずは散歩中に犬が排泄を始めたタイミングで、「トイレ」「ワンツー」などの短い言葉をかけます。毎回同じ言葉を繰り返すことで、犬が排泄と合図を結びつけやすくなります。
合図に慣れてきたら、室内トイレへ誘導した際にも同じ言葉を使いましょう。屋外で覚えた合図を室内でも繰り返すと、犬に排泄のタイミングを伝えやすくなります。ただし、言葉をかけてすぐに排泄できるとは限らないため、急かさず静かに見守ることが大切です。
焦らず外と室内の両方で排泄できる状態を目指す
外でしかトイレをしない犬に、最初から室内だけで排泄させようとすると、慣れない環境に戸惑って我慢する場合があります。まずはこれまでどおり散歩へ連れて行きながら、排泄しやすいタイミングに室内トイレへ誘導し、家の中でも排泄できる機会をつくりましょう。
室内で成功したときはすぐに褒め、失敗しても叱らずに練習を続けます。外での習慣を急に変えるのではなく、室内で排泄できた経験を少しずつ増やすと、犬の負担を抑えながら、排泄できる場所を増やせます。
外でしかトイレをしない犬はこんなときどうする?
外でしかトイレをしない犬と暮らしていると、天候や留守番、加齢などによって、普段どおり散歩へ連れて行けない場面があります。
状況に応じてトイレの場所や誘導方法を調整し、排泄を長時間我慢させないようにしましょう。
雨の日に排泄を我慢してしまうとき
雨や風を嫌がる犬は、散歩へ出ても排泄せず、そのまま我慢する場合があります。悪天候の日に急いで室内トイレを覚えさせようとしても、すぐに排泄できるとは限りません。
まずは玄関やベランダなど、普段排泄している屋外に近い場所へトイレシートを設置し、少しずつ室内へ移動させる方法があります。犬が土や草の感触を好む場合は、人工芝に対応したトイレトレーを使用するなど、普段の排泄場所に近い足触りを再現する方法があります。
雨の日だけ練習するのではなく、天候がよい日から室内トイレへ誘導し、家の中で排泄する経験を増やしておきましょう。
留守番中にトイレをしないとき
留守番中に排泄しない犬は、飼い主の帰宅後に散歩へ行くまで我慢している可能性があります。毎回帰宅直後に散歩へ連れて行く習慣が続くと、「飼い主が帰ってきたら外で排泄する」という流れが定着しやすくなります。
留守番前には室内トイレへ誘導し、排泄できたときはすぐに褒めましょう。また、寝床とトイレを離して配置し、犬が落ち着いて排泄できる広さを確保することも大切です。
長時間の留守番が続く場合は、排泄を我慢していないか、帰宅後の尿量や回数も確認してください。
シニア犬になって外へ行くのが難しくなったとき
シニア犬は、足腰の衰えや体力の低下によって、これまでと同じ距離を歩くのが難しくなる場合があります。屋外でしか排泄できない状態が続くと、散歩へ出るまで我慢したり、移動そのものが負担になったりします。
室内トイレは寝床から近い場所に設置し、段差の低いトイレトレーや滑りにくいマットを使用しましょう。トイレまでの移動が難しい場合は、生活スペース内に複数の排泄場所を用意する方法もあります。
急に失敗が増えたときは、加齢だけが原因とは限りません。排泄の姿勢や尿の量などに変化がみられる場合は、動物病院へ相談してください。
シニア犬で排泄の失敗が増えてきた場合は、オムツを活用する方法もあります。選び方や使い方については、以下の記事をご覧ください。

マンション暮らしですぐに散歩へ行けないとき
マンションでは、玄関から屋外へ出るまでに廊下やエレベーターを通るため、犬が排泄を我慢できない場合があります。とくに子犬やシニア犬は、外へ到着する前に排泄してしまうこともあります。
散歩へ出る前に室内トイレへ誘導し、排泄できたあとに外出する流れをつくりましょう。室内で排泄しなかった場合は、共用部分では犬を抱える、キャリーバッグやペットカートを使用するなど、マンションの管理規約に沿って移動しましょう。
ベランダをトイレとして使用する場合は、排水やにおいが近隣へ影響しないよう注意し、管理規約も確認してください。
外でしかトイレをしない犬のしつけで気を付けたいこと
室内トイレの練習では、成功体験を積み重ねながら、犬のペースに合わせて進めることが大切です。
焦ってしつけを進めると、排泄を我慢したり、トイレ自体を嫌がったりする原因になる場合があります。無理なく続けるために、次の点を意識しましょう。
排泄を無理に我慢させない
室内トイレを覚えさせたいからといって、散歩を控えたり、室内で排泄するまで外へ連れ出さなかったりする方法は避けましょう。
長時間排泄を我慢すると、犬の体に負担がかかるだけでなく、室内トイレに対して苦手意識を持つ原因になる場合があります。
室内で排泄できなかったときは、無理をせず普段どおり散歩へ連れて行き、少しずつ室内で成功する機会を増やしましょう。
失敗しても叱らない
トイレトレーやペットシーツ以外の場所で排泄してしまっても、叱る必要はありません。
犬は時間が経ってから叱られても理由を理解できず、「排泄すると怒られる」と覚えてしまう場合があります。その結果、排泄そのものを我慢したり、人の見えない場所で排泄したりすることがあります。
失敗したときは静かに片付け、成功した場面をしっかり褒めることが、室内トイレの定着につながります。
家族全員で同じ方法でしつける
家族によって褒めるタイミングや合図の言葉が異なると、犬が混乱する原因になります。
たとえば、「ワンツー」と声をかける人と何も言わない人がいると、排泄のタイミングを覚えにくくなる場合があります。
トイレへ誘導するタイミングや合図、ご褒美の与え方などを家族であらかじめ決めておくと、犬も学習しやすくなります。
排泄の様子に変化があるときは動物病院へ相談する
トイレの失敗が急に増えた場合や、排尿しにくそうにする、排泄時に痛がるなどの様子がみられる場合は、しつけ以外の原因も考えられます。
また、以前は室内で排泄できていた犬が急に外でしかしなくなった場合も、足腰の痛みや病気が影響している可能性があります。
普段と異なる様子が続くときは、無理にしつけを続けるのではなく、早めに動物病院へ相談しましょう。
外でしかトイレをしない犬によくある質問
外でしかトイレをしない犬のしつけについては、「成犬でも覚えられるのか」「室内トイレに慣れるまでどれくらいかかるのか」など、疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、室内トイレの練習を始める前や、しつけを続けるなかでよく寄せられる質問と回答を紹介します。
- 成犬でも室内トイレを覚えられる?
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成犬でも、室内トイレを覚えられる可能性があります。
ただし、長年続いた排泄の習慣を変えるには時間がかかる場合があります。急いで外での排泄をやめさせるのではなく、室内で排泄できた成功体験を少しずつ積み重ねることが大切です。
犬によって慣れるまでの期間は異なるため、焦らず継続して練習を続けましょう。
- 外でしかトイレをしないままでも大丈夫?
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外での排泄だけでも生活できる場合はありますが、室内でも排泄できるように練習しておくと、悪天候や災害、体調不良などで散歩へ行けない場面に対応しやすくなります。
外での排泄をやめさせる必要はありません。屋外と室内の両方で排泄できる状態を目指しましょう。
- トイレシートを嫌がるときはどうする?
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トイレシートを嫌がる場合は、急に使わせようとするのではなく、屋外の環境に近づけながら慣らしていきましょう。
たとえば、普段排泄している場所に近い玄関やベランダから始め、徐々に室内へ移動する方法があります。また、土や草の感触を好む犬では、人工芝などをシートの上へ敷くことで、排泄場所として受け入れやすくなる場合もあります。
ベランダを使用する場合は、犬が柵の隙間から身を乗り出したり、転落したりしないよう、安全を確認したうえで練習を行いましょう。
足裏が濡れることを嫌がってトイレシートへ乗りたがらない犬には、メッシュ付きのトイレトレーが役立つ場合があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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室内トイレを覚えるまでの期間に決まった目安はありません。
年齢や性格、これまで外で排泄していた期間などによって個体差があります。数日で慣れる犬もいれば、数週間から数か月かかる場合もあります。
思うように進まないからといって叱ったり、散歩を控えて無理に我慢させたりすると、トイレへの苦手意識につながることがあります。犬の様子を見ながら、無理のないペースで練習を続けることが大切です。
室内にトイレを設置する場合は、インテリアになじむデザインを選びたい方もいるでしょう。おしゃれな犬用トイレトレーは、以下の記事で紹介しています。

まとめ|外でしかトイレをしない犬は焦らず室内トイレに慣らそう
外でしかトイレをしない犬でも、これまでの習慣や生活環境に合わせて少しずつ練習を進めることで、室内で排泄できるようになる場合があります。
大切なのは、急に外での排泄をやめさせるのではなく、犬が安心して排泄できる環境を整え、室内で成功した経験を積み重ねることです。失敗しても叱らず、犬のペースに合わせて根気よく取り組みましょう。
また、雨の日や災害時、シニア期など、散歩へ行けない場面に備えて室内トイレを覚えておくと、犬への負担を減らしやすくなります。
一方で、以前は室内で排泄できていた犬が急に外でしかしなくなった場合や、排泄時に痛がる、尿が出にくいなど普段と異なる様子がみられる場合は、しつけだけが原因とは限りません。気になる変化が続くときは、早めに動物病院へ相談しましょう。
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▼参考文献
P’s-first.“【ペットのお悩み相談室】外でしかトイレをしません”.https://www.pfirst.jp/contents_counselling26.html(参照 2026-07-27)
PEPPY.“【専門家監修】外での排泄が習慣になった犬でもトイレトレーニングってできる?成功の秘訣と気を付けたいポイントを解説”.https://www.peppynet.com/library/archive/detail/978(参照 2026-07-27)
いぬのきもち WEBMAGAZINE.“外でしかトイレをしない愛犬、「おうちトイレできるようにするため」の4つの方法って?”.https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=117357(参照 2026-07-27)

