「猫がおもちゃで遊びながら唸るのはなぜ?」
「猫がおもちゃを噛みながら唸ったらどうしたらいいですか?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?可愛く遊んでいたはずの愛猫が、突然唸り声をあげながらおもちゃを咥える姿に驚く飼い主さんも多いでしょう。この行動には、本能や感情、時には体調の変化が関係していることがあります。ここからは、猫がおもちゃで唸る理由を詳しく解説し、今すぐ実践できる対処法やおすすめのアイテムも紹介します。猫の行動に悩んでいるかたは、参考にしてみてください。
※2025年4月25日時点の情報です。
猫がおもちゃを咥えて唸るのはなぜ?よくある原因3つ
「おもちゃを咥えながら唸る猫」を目にすると、何か不満があるのか、体に異常があるのかと心配になりますよね。でも実は、猫の唸り声にはさまざまな意味があり、すべてが悪いサインとは限りません。まずは、その行動の背景にある猫の本能や心理を知りましょう。
狩猟本能によるもの
猫は本来、狩りをする生き物です。そのため、おもちゃを「獲物」と見立てて狩りをするのは、ごく自然な行動です。唸り声は、「捕まえたぞ!」という本能的な興奮や、獲物を奪われたくないという気持ちの表れです。とくにネズミ型や羽根付きなどリアルな動きのおもちゃに対しては、この傾向が強く見られます。
おもちゃへの執着・独占欲
お気に入りのおもちゃを咥えているときに唸るのは、「これは私のもの」という独占欲からくることもあります。他の猫や人に取られないように、唸ってアピールしている可能性があります。特に一匹飼いでない場合や、おもちゃの数が限られているときに唸る場合は、この心理状態からの場合が多いです。
ストレスや体調不良のサイン
普段はしないのに突然唸りだしたり、唸り方が強くなったりしたときは、ストレスや体の異常が影響している可能性も。環境の変化、遊び足りなさ、構ってほしい気持ちのほか、歯の痛みや口の違和感なども関係していることがあります。日常の様子とあわせて観察が必要です。
放置してもいい?唸る行動の注意点と見極め方
猫がおもちゃを咥えて唸る姿は、可愛らしさと同時に「放っておいて大丈夫なのだろうか?」という不安も生まれます。すべての唸りが異常とは限りませんが、場合によっては体調や精神面に問題があるサインかもしれません。このセクションでは、「唸る=問題行動」ではないことを前提に、どんなときに注意すべきかの見極めポイントを解説します。
唸りが遊びの範囲なら心配なし
狩りごっこの延長で唸るのは、猫にとっては本能的な遊びの一部です。おもちゃを獲物に見立て、得意げに咥えて唸るのは「満足」や「楽しい」の表現であることも多く、健康な証拠とも言えます。この場合は無理に止めさせる必要はなく、見守ってあげるだけでOKです。
激しく威嚇する・長時間続く場合は注意
唸り方が低く、怒りを含んでいたり、目つきが鋭くなっていたりする場合は、単なる遊びではない可能性があります。とくに数分以上ずっと唸り続けたり、他の猫や人を威嚇するような様子がある場合は、強いストレスや不安、イライラを抱えているサインかもしれません。
異変が見られる場合は動物病院へ
唸りに加えて、食欲不振・トイレの異常・体を舐めすぎるといった症状がある場合は、体調不良が隠れている可能性があります。歯や口腔内の痛み、あるいは内臓疾患が原因となっていることも。日常の変化に敏感な猫だからこそ、「ちょっと変かも?」と思ったら早めに動物病院の受診を検討しましょう。
猫がおもちゃで唸ったときの対処法5選
猫がおもちゃを咥えて唸る様子に不安を感じたとき、無理に止めさせようとすると逆効果になることもあります。大切なのは、猫の気持ちや環境に寄り添った対応を選ぶことです。ここからは、飼い主がすぐに実践できる具体的な対処法を紹介します。ちょっとした工夫で唸りの頻度が減ることもありますので、ぜひ取り入れてみてください。
おもちゃの数を増やす・種類を変える
ひとつのおもちゃに執着して唸っている場合は、遊び道具のバリエーションを増やしてみましょう。素材や動き方が異なるおもちゃを複数用意することで、興味を分散させることができます。唸りがちな「狩猟系」のおもちゃよりも、知育系やひとり遊びができるタイプを加えるのもおすすめです。
取り上げない・無理にやめさせない
猫が唸っている最中におもちゃを取り上げようとすると、「獲物を奪われる」と感じて逆に攻撃的になることがあります。無理にやめさせるのではなく、静かに見守ることで猫の興奮が自然に収まることも。どうしても落ち着かない場合は、そっと視線をそらしながら気を逸らすようにしましょう。
遊び終わったらおもちゃを片付ける
お気に入りのおもちゃを出しっぱなしにしておくと、猫がいつでも遊べてしまい、興奮が続いて唸りやすくなります。遊びの時間が終わったら、見えない場所に片付けておきましょう。メリハリをつけることで、猫も「今は遊びの時間ではない」と理解しやすくなります。
一緒に遊んで興奮をコントロールする
飼い主と一緒に遊ぶことで、猫は安心感を持ちながら興奮を発散できます。猫じゃらしなどを使って適度な距離感で遊ぶと、唸り声も落ち着く傾向に。唸りが始まったタイミングでテンポを変えたり、おもちゃを隠したりすることで、興奮を上手にコントロールできます。
猫の様子をよく観察して変化に気づく
唸りが頻繁に起きるようになった、あるいは遊び方が変わったと感じたら、日頃から猫の行動を観察しておくことが大切です。ストレスや体調不良の初期サインを見逃さないためにも、「いつもと違う」に敏感になることが、最も効果的な対処法といえるでしょう。
唸りが減る?おすすめのおもちゃ・アイテムを紹介
猫の唸り声を和らげるには、ただ叱るのではなく、環境や遊び方を工夫することがポイントです。特に、ストレス発散や安心感につながるおもちゃやアイテムを上手に取り入れることで、自然と唸りが減るケースもあります。ここでは、唸りの軽減に役立つおもちゃやサポートアイテムを目的別に紹介します。
噛みごたえがありストレス発散できるおもちゃ
唸りの原因がストレス発散や狩猟本能の強さにある場合は、しっかり噛めるタイプのおもちゃがおすすめです。フェルトや布製で歯ごたえがあるもの、また中にまたたび入りのタイプも効果が期待できるでしょう。猫が夢中になって噛み続けることで、過剰な唸りが落ち着くことがあります。
キャティーマンの「じゃれ猫 発見! またたび魚 ブルー」は体力を持て余した猫ちゃんにぴったり。樹脂またたび入りの魚型ぬいぐるみは、咥えても蹴っても楽しく遊べる絶妙なサイズ感で、狩猟本能をしっかり刺激します。またたびに興味を示すかどうかには個体差がありますが、またたびが好きな猫におすすめのアイテムです。留守番のストレス対策や運動不足の解消にも役立ちます。
思わずクスッと笑ってしまう見た目で、猫も飼い主も楽しくなれる「けりぐるみ カラッと揚がったえび天」。ペティオが手がけるこの猫用おもちゃは、猫が大好きな「けりけり」動作にぴったりのサイズと形状。中にまたたびが入っており、猫の興味を引きつけるでしょう。リアルでかわいいえび天デザインはインテリアとしてもおすすめです。ストレス解消や運動不足の対策にも役立ち、遊びながら健康維持ができるのもポイントです。
一人遊び向きで興奮を抑えやすいもの
飼い主が常に遊んであげられないときは、猫がひとりで遊べて、かつ過剰に興奮しないおもちゃが役立ちます。ボールが転がる知育玩具や、動きが緩やかな電動おもちゃなど、適度に刺激があるものを選ぶと良いでしょう。唸るほどには興奮しないデザインのものを意識すると安心です。
サイズ:本体:幅46×高さ9.5×奥行24cmボール:直径4cm
素材:材質/素材:本体/段ボール、紙 ボール/ABS、PP(鈴)、キャットニップ
「ニャンコロビー ボックスタイプ」は、ボール遊びと爪とぎを一体化させた室内猫向けのおもちゃです。ボックスの中に固定されたボールを猫が手で転がして遊ぶ構造で、ボールが飛び出さず部屋が散らからないのが特長です。他の猫用おもちゃと違い、静音性に優れており、夜間や集合住宅でも遊ばせやすいです。さらに天面には爪とぎボードがついており、遊びながらストレス解消と爪ケアが同時にできる優れものです。
サイズ:25長さ x 21幅 x 10高さ cm
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2」は、ランダムに動く羽根が猫の狩猟本能を刺激し、夢中で追いかけたくなる仕掛けが特徴の電動おもちゃです。4段階のスピード調整が可能で、性格や年齢に合わせた遊び方ができるのも魅力。単調なおもちゃでは飽きてしまう猫にも、動きにバリエーションがあることで長く楽しめます。スイッチひとつで手軽につけられて、30分動かした後15分の休憩に入るサイクルなので、猫も疲れにくい点も嬉しいポイント。猫との暮らしに「遊び」の刺激をプラスしたい方におすすめです。
おもちゃ収納や切り替えに役立つ便利アイテム
遊びっぱなしを避けるためには、おもちゃを定期的に切り替えることも大切です。収納ボックスやローテーション用の袋などを用意しておくと、管理がしやすくなります。また、一定のサイクルで「新しいおもちゃ」として与えることで、新鮮さが保たれ、唸り声の原因となる執着も分散できます。
日常的にできる予防と猫との信頼関係の築き方
猫がおもちゃを咥えて唸る行動を完全にやめさせることは難しいかもしれませんが、日頃の接し方や環境づくりを工夫することで、過剰な興奮やストレスを抑えられます。信頼関係を深めることで、猫は気持ちを安定させやすくなり、唸り声も自然と減っていくかもしれません。ここでは、毎日の生活で実践できるシンプルな工夫を紹介します。
十分な運動とスキンシップ
エネルギーが有り余っている猫は、些細なことでも興奮しやすくなり、唸り声につながることがあります。遊びの時間をしっかりと確保し、じゃらしやボールなどを使って運動させることで、心身のバランスが整いやすくなります。スキンシップも忘れずに取り入れ、飼い主との信頼関係を築きましょう。
「キャティーマン じゃれ猫 猫のお遊び草 2本セット」は、天然の猫草をイメージした細長いおもちゃで、猫のじゃれつき本能を存分に引き出してくれるアイテムです。軽くて動きやすく、振ったり転がしたりするだけで猫が夢中に。2本入りなので交互に使ったり、多頭飼いでも取り合いになりにくいのが嬉しいポイントです。電動おもちゃが苦手な猫や、シンプルな遊びが好きな子にもぴったり。猫の運動不足やストレス解消をサポートしつつ、リーズナブルで手軽に取り入れられる定番おもちゃです。
猫の生活環境を見直す
猫にとって居心地のよい環境が整っていないと、常に緊張状態が続き、些細な刺激にも過敏に反応してしまいます。静かに休める場所があるか、トイレや食事スペースが清潔か、他のペットと無理に接触していないかなど、日常の環境を今一度見直してみましょう。安心できる空間は唸り行動の予防にもつながります。
安心できる空間づくりを心がける
音や光、においなど、猫にとってストレスになる要素は意外と多くあります。来客が多い家や、子供がいる家庭では、猫専用の“逃げ場”を確保することが大切です。キャットタワーや隠れ家スペースなど、自分のペースでくつろげる場所があると、猫の気持ちも安定しやすくなるでしょう。
まとめ|猫がおもちゃを咥えて唸る理由と対策
猫がおもちゃを咥えて唸る行動には、狩猟本能や独占欲、ストレスなどさまざまな背景があります。すべてが問題行動とは限りませんが、長時間続いたり、他の変化が見られる場合には注意が必要です。唸る理由を正しく理解し、無理に止めさせず、環境やおもちゃを工夫することで、猫の心のバランスを整えることができます。飼い主との信頼関係を築きながら、安心して遊べる環境を整えることが、唸り行動の予防と改善につながります。大切なのは、猫の気持ちに寄り添いながら、小さなサインを見逃さないことです。
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参考文献
みんなの子猫ブリーダー.“猫が唸るのはどんなとき? 唸っているときの気持ちや理由、対処法について”.https://www.koneko-breeder.com/magazine/13015(参照 2025-04-25)