「猫砂が飛び散らないおすすめのトイレはありますか?」
「猫のトイレの砂が飛び散らないようにするにはどうしたらいいですか?」
そんな悩みを抱えるかたも多いのではないでしょうか。掃除をしてもすぐに床がザラザラになったり、気づけば部屋の隅まで砂が転がっていたり、日々の小さなストレスを感じているかたもいるかもしれません。猫のトイレは猫の健康と清潔を守る大切な空間です。中でも、砂の飛び散りを防ぐタイプを選ぶことで、掃除の手間を減らし、猫も人も快適に過ごせます。
この記事では、猫砂が散らかりにくい猫用トイレの選び方や、タイプ別の特徴、実際に使いやすいおすすめの商品を紹介します。さらに、設置の工夫やお手入れのポイントも詳しく解説しますので、飛び散り対策に悩んでいるかたはぜひ参考にしてください。
※2025年9月29日時点の情報です。
猫砂が飛び散る理由と対策
猫砂がトイレの外まで飛び散ってしまうと、掃除の手間が増えるだけでなく、猫が不快に感じてトイレを避ける原因になることもあります。原因を理解して適切な対策を取ることで、散らかりを減らし、猫も飼い主も快適に過ごせる環境を整えられます。ここでは、飛び散りの主な理由と、取り入れやすい基本的な対策を紹介します。
猫砂が「部屋中に広がる」その原因とは?
猫砂が外にこぼれる主な理由は、トイレの形状・砂の種類・猫の動作パターンにあります。オープン型や出入口が低いタイプは、猫が砂を掘った勢いで外に押し出してしまいやすい構造です。細かい粒の砂は肉球に付着しやすく、歩くたびに床に落ちてしまいます。
さらに、多頭飼育の場合は出入り回数が増え、トイレ周りが散らかりやすくなります。つまり「形状」「粒の細かさ」「出入り導線」の3要素が重なることで、飛び散りが起きやすい環境になるのです。
失敗しないための猫砂の飛び散り対策4選
1.段差や溝のある猫トイレを選ぶ
猫が外に出る際、ステップやグリッド部分で足裏の砂を自然に落とせます。
2.深型・フード付タイプを活用する
掘り動作による砂の跳ね上がりを抑えられ、元気な成猫や多頭飼育に適しています。
3.粒が大きく粉が出にくい猫砂を使う
細粒は軽く静電気を帯びやすく足裏に付着します。粉が出にくい大きめ粒を選ぶと舞い上がりと付着を抑え、外への持ち出しが減ります。
4.トイレ前に砂取りマットを敷く
凹凸マットが落ちた砂をキャッチしてくれるため、床のザラつきを軽減できます。
これらを組み合わせることで、掃除の回数を減らしながら清潔な空間を維持できます。
トイレを複数設置して快適さアップ
猫が排泄しやすい環境を保つためには、「頭数+1台」分のトイレ設置が理想です。1つのトイレを複数の猫で共有すると、混雑により砂の飛び散りや押し出しが増える傾向にあります。
トイレを複数の場所に分けて設置することで、猫が落ち着いて使えるだけでなく、周囲の清潔も保ちやすくなります。
失敗しにくい猫トイレの選び方
猫砂の飛び散りを抑えるためには、構造や形状を理解したうえで、猫の体格や性格に合ったトイレを選ぶことが大切です。ここでは、代表的なトイレのタイプごとの特徴と、どんな猫に向いているかを紹介します。自宅環境に合わせて選ぶことで、掃除のしやすさと猫の快適さを両立できます。
上から入るタイプ|砂落とし構造で散らかりにくい
上から出入りするタイプは、猫が外へ出る際に天面のグリッドで足裏の砂を落とせる構造です。出入口が上にあるため、砂が横方向に飛ぶことがほとんどありません。縦型デザインなので省スペースで、元気な成猫には特に使いやすい形です。
ただし、高齢猫や子猫は上り下りが負担になることがあるため、踏み台を設けてサポートしましょう。
フルカバータイプ|掘り動作の砂跳ねを物理的にブロック
側面と上部がカバーで覆われたフルカバータイプは、掘るときに飛び上がる砂を壁が受け止める構造です。勢いよく掘る癖がある猫や、砂を後ろ脚で強く蹴り出す猫でも、カバーがクッションのように働き、外への飛散を防ぎます。また、カバーがあることで砂が舞い上がりにくく、掃除後の床のザラつきも軽減できます。
システムトイレタイプ|乾いた床が砂の付着を防ぐ
システムトイレは、上段の砂と下段の吸収シートを分離する二層構造です。床面が常に乾いているため、砂が湿って足裏にくっつくことを防ぎます。
湿った砂は猫の足や被毛に付きやすく、歩くたびに外へ運ばれてしまいますが、乾いた環境を維持できるシステムトイレでは、それが起こりにくいです。さらに、砂の粒が専用設計されており、重量があるため舞い上がりにくい特徴もあります。
ハーフカバー型|砂跳ねを抑えながら掃除もしやすい中間タイプ
ハーフカバー型は、猫が砂を掘ったとき、フードの内側の壁が跳ねた砂を受け止めるように設計されています。また、前面の出入口がやや高くなっているため、前足で砂を押し出す動きがあっても、段差がストッパーの役割を果たして砂が外に出にくくなります。この構造により、オープン型のように砂が周囲へ飛び出す現象を大幅に減らせます。
猫砂が散らかりにくいおすすめの猫トイレ7選
猫の排泄スペースを清潔に保つには、砂の飛び散りを防ぐ構造のトイレを選ぶことがポイントです。ここからは、構造・通気性・掃除のしやすさなどを考慮してピックアップした商品を紹介します。
サイズ:53長さ x 41幅 x 37高さ cm 主な素材:プラスチック
「アイリスオーヤマ 上から猫トイレ (飛び散らない) 」は、上から入るタイプで、猫が出入りする際に天面のグリッドで足裏についた砂を自然に落とせる構造です。飛び散りを大幅に軽減でき、周囲を清潔に保ちやすい点が特徴です。高さのある筒型設計により、掘り動作の砂跳ねも防止。見た目もシンプルで、インテリアになじみやすいデザインです。
サイズ:43長さ x 37幅 x 35高さ cm
主な素材:プラスチック, ポリプロピレン (PP)
RAKUの猫用トイレは、正面の出入り口と上にも出口がある2WAY構造を採用し、猫の性格や年齢に合わせて使い分けが可能です。上から出ることで、足の裏に付いた猫砂が上蓋のグリッドで足裏の砂が自然に落ちる設計です。脱臭シート付きで臭いが広がりにくく、フタの着脱がスムーズなため、掃除のしやすさと衛生面を両立した構造です。
サイズ:65長さ x 46幅 x 49高さ cm 主な素材:ポリプロピレン (PP)
「OFT メガコンフィ グレー」は、大型猫でもゆったり使えるフルカバータイプの猫トイレです。高い壁と奥行きのある内部構造により、砂の跳ね上がりや飛び出しをしっかり防ぎます。内部空間に余裕があるため、猫が落ち着いて排泄できる点も魅力。カバーは簡単に取り外せるため、掃除や砂の交換がしやすい実用設計です。
サイズ:52.5長さ x 40幅 x 38高さ cm 主な素材:プラスチック
「Amazonベーシック 猫用トイレ フード付き」は、手軽に導入できるハーフカバータイプで、前面のフードが掘り動作による砂の飛び出しを防ぎます。上部のハンドルで持ち運びがしやすく、丸みのある形状で掃除も簡単です。プラスチック素材で軽量ながら安定感があり、初めて猫トイレを購入する家庭にも使いやすい構造になっています。
サイズ:幅40×奥行55×高さ43cm
主な素材:ポリプロピレン (PP)
「ニャンとも清潔トイレ ドームタイプ」は、木質チップと脱臭シートで尿を分離するシステムトイレ構造。ドームカバーが砂の跳ねを防ぎ、においを閉じ込める設計です。床面が乾きやすく、砂の湿りによる足裏の付着を防げるため、トイレ周りの清潔を維持できます。消臭・飛び散り対策を同時に重視したいかたに合った設計です。
サイズ:50長さ x 39幅 x 27高さ cm
「アイリスオーヤマ 猫 トイレ シンプル ハーフカバー P-NE-500-H ミントグレー」は、高さのあるフードが砂の跳ねを抑えつつ、開口部が広いため猫が出入りしやすい設計です。内部が広く、砂の飛び散りを抑えながらも通気性を確保。上部のカバーを取り外せば掃除や砂の交換もスムーズに行えます。マットな色味で可愛らしく、デザイン面を重視したいかたに適しています。
サイズ:47長さ x 36幅 x 24.5高さ cm 主な素材:ポリプロピレン (PP)
「リッチェル 猫用トイレ本体 ラプレ ネコトイレ ハーフカバー コーラルピンク」は、丸みを帯びたデザインと高さのあるハーフカバーが特徴で、猫の掘り動作による砂の飛び出しを受け止める構造です。背面の壁が高いので、砂かきによる猫砂の飛び散りを軽減できる設計です。軽量で扱いやすく、蓋の取り外しも簡単。飛び散り防止と通気性のバランスが取れたモデルです。
設置と併用でさらに散らかりにくく
猫砂の飛び散りは、トイレ本体の構造だけでなく、設置する環境や周辺の整備によっても大きく変わります。どんなに性能の良いトイレでも、床の素材や配置のバランスが悪いと、砂が遠くまで広がってしまうことがあります。ここでは、トイレの設置場所の選び方やマットの使い方、砂の選定、複数台設置のコツなど、日常的に取り入れやすい工夫を紹介します。
設置場所のポイント|壁際・静かな場所を選ぶ
猫トイレは、部屋の隅や壁際に設置するのが基本です。掘った砂が壁で受け止められるため、飛び散りの範囲を自然に抑えられます。また、静かな環境を選ぶことで、猫が落ち着いて排泄しやすくなり、トイレを途中でやめて砂を強く掘るような行動を減らせます。
逆に、人通りの多い廊下や、家電の近くのように音や振動がある場所は避けるのが理想です。猫は環境変化に敏感なため、使える静かな場所に設置することが、結果的に砂の飛び散り防止にもつながります。
砂取りマットを活用|足裏の砂をキャッチ
トイレ前には、凹凸のある砂取りマットを敷くのがおすすめです。マットの溝や網目が猫の足裏についた砂をしっかり落としてくれるため、床がザラつくのを防げます。特に細かい砂や軽いタイプを使っている場合は、マットを敷くだけでも掃除の手間が大きく減ります。
理想は、トイレ前に30〜50cmほどのスペースを確保し、猫が出てすぐにマットを踏めるように配置します。滑り止め付きで洗える素材を選ぶと衛生的で長持ちします。砂取りマットとトイレの併用は、手軽で効果的な散らかり対策のひとつです。
サイズ:75 x 55 x 1 cm
「Norvy 猫砂マット」は、猫トイレの前に設置することで、足裏についた砂をしっかりキャッチできる二重構造の猫砂取りマットです。表面は蜂の巣状(ハニカム)デザインになっており、落ちた砂を下層に閉じ込めて再び外へ散らかるのを防ぎます。内部にたまった砂は、マットの端を開くだけで簡単にトイレへ戻せる再利用設計です。下層は防水素材のため、尿や湿気が染み込まず衛生的に使用できます。マットは柔軟性が高く、砂を捨てる際も折り曲げて簡単に処理できます。
砂の粒選びとお手入れ頻度も重要
砂が軽く細かいほど舞いやすく、猫の足や毛に付着して持ち出されやすくなります。飛び散りを防ぐには、粒が大きく粉が出にくい猫砂を選ぶのがポイントです。木製チップや紙ペレットなどの天然素材系は重量があり、空気中に舞いにくいため、掃除の回数を減らせます。
また、砂を長期間入れ替えずに使うと、湿気で粉が発生しやすくなります。固まった部分は1日1回程度の取り除きを目安にし、全体の入れ替えは週1回ほど行うと清潔を保てます。定期的なお手入れが、におい対策にも効果が期待できます。
複数台設置でストレスと散らかりを防止
多頭飼いの場合は、猫のトイレを設置する「頭数+1台」のルールが推奨されています。1つのトイレを複数の猫で共有すると、出入りの回数が増えて砂がこぼれやすくなり、においの原因にもなります。
トイレを部屋の異なる場所に配置することで、猫が自分のタイミングで使えるようになり、ストレスを軽減できます。複数台を離して置くことで、砂の散乱も分散され、掃除範囲が広がりすぎないのもメリットです。猫それぞれの性格に合わせて、静かな場所と開放的な場所を組み合わせて設置すると良いでしょう。
環境を整えるだけでも、猫砂の飛び散りやにおいの広がりは大きく改善されます。トイレ本体だけでなく、砂・マット・配置の3点を見直すことで、猫も飼い主も快適な空間を維持できます。
まとめ|猫砂の飛び散りを防ぐには環境づくりが大切
猫砂の飛び散りは、トイレの形状や設置環境、使う砂の種類によって大きく変わります。上から入るタイプやハーフカバー型など、砂を受け止める構造のトイレを選ぶと散らかりを抑えやすく、掃除の負担も減ります。さらに、壁際にトイレを設置し、砂取りマットを併用すれば、足裏についた砂が床に広がるのを防げます。多頭飼育では、猫の頭数より1台多い「頭数+1台」のトイレ設置が理想とされ、においやストレスの軽減にもつながります。
トイレ本体だけでなく、砂の粒の大きさや設置場所、マットなど周辺環境を整えることで、猫も飼い主も快適に過ごせる清潔な空間を保てます。
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参考文献
LIONPETライオンペット株式会社.“『ニオイをとる砂専用 コンパクトコーナー猫トイレ』新発売”.https://www.lion-pet.co.jp/press/20240222.htm,(参照 2025-09-29)
unicharm ペットウェルネス.“獣医師が教える猫ちゃん目線のおすすめトイレ | デオトイレ- デオトイレ- デオトイレ – ユニ・チャーム”.https://jp.unicharmpet.com/ja/deotoilet/recommendation.html,(参照 2025-09-29)
ねこちゃんホンポ.“砂が飛び散らない猫トイレおすすめ5選!ガード手作りする動画も紹介”.https://nekochan.jp/goods/article/8959,(参照 2025-09-29)




